2015 Fiscal Year Annual Research Report
生体深部腫瘍に対する低侵襲ラジオ波誘導温熱療法の開発
Project/Area Number |
26660240
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
岡本 芳晴 鳥取大学, 農学部, 教授 (50194410)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉山 晶彦 鳥取大学, 農学部, 准教授 (00432609)
粟津 邦男 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (30324817)
浅沼 武敏 宮崎大学, 農学部, 教授 (40332473)
田村 裕 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (50263174)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 温熱療法 / 腫瘍 / 生体深部 / ラジオ波 |
Outline of Annual Research Achievements |
非臨床シュミレーション関する実験において、直径16cm、高さ10cmのシリンジ内に中央部を約5cm切除した正常豚肝臓組織を設置し、その陥凹部位に肝臓癌組織を設置するファントムを作製した。その結果、正常豚肝臓組織に比べて、肝臓癌組織は4度温度が上昇することが判明した。 これまでに42症例に対してラジオ波誘導温熱療法(オンコサーミア)を実施した。腫瘍部位の内訳は胸腔19例、腹腔12例、脳脊髄7例、その他4例であった。胸腔については19例中18例が転移症例であった。いずれの症例も手術不可能な症例であった。このうち12例については週3回で計6回oncothermiaを実施して治療前後でCT検査を行い、腫瘍の大きさを計測した。その結果、腫瘍の大きさは2例で縮小、8例で不変、2例で増加だった。他の28例については治療間隔が1週間から1ヶ月と幅があった。低容量化学療法を併用することにより、腫瘍体積の増加が抑制される症例が多かった。 以上の結果より、オンコサーミアは獣医領域でも有用であることが示唆された。今後さらなる改良を加えることにより、より効果的な治療が可能となると思われる。
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Research Products
(1 results)