2015 Fiscal Year Research-status Report
天然オピオイド類の体内動態解明を目的としたSPECT用プローブの創製
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26670042
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
高山 廣光 千葉大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (90171561)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | オピオイド / SPECT / アルカロイド / 標識化合物 |
Outline of Annual Research Achievements |
SPECT用誘導体としてMGM-15の20位にヨードアルケンを導入した化合物を設計し、そのコールド体の合成を検討した。まず、4-hydroxyindolよりdihydro-β-carboline 体を合成した。本化合物と(S)-oxazolidinone 誘導体との不斉 vinylogous Mannich反応により、目的の3S配置の立体を構築した。続いて、分子内Michael付加反応を含む各種変換を行い、D環閉環体を立体選択的に得た。その後、18,19位のオレフィンの構築により、20位にビニル基が導入された化合物を合成した。現在、methoxyacrylate残基を導入することで、mitragynine 誘導体標識プローブの共通中間体となる18,19-didehydroxymitragynine の合成を検討中である。また、代謝安定性の向上を目的とした誘導体合成と活性評価を行い、良好な代謝安定性を有する化合物を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
SPECT用誘導体の合成は順調に進み、ヨウ素を導入するために必要となる、20位にビニル基が導入された誘導体を合成することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
20位ビニル体から、mitragynine 誘導体標識プローブの共通中間体となる18,19-didehydroxymitragynineへの合成を行う。その後、20位ビニル基部位にヨウ素(コールド)を導入しヨードアルケン体へと変換することで、SPECT用誘導体のコールド体を合成する。合成したヨウ素誘導体について活性評価を行う。
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Causes of Carryover |
更新を予定していた機器類が修理により使用できるようになったため、購入する必要がなくなった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
反応用試薬類の購入に使用する予定である。
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