2016 Fiscal Year Annual Research Report
Studies on the synthesis of SPECT probe to elucidate the in vivo dynamics of natural opioids
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26670042
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
高山 廣光 千葉大学, 大学院薬学研究院, 教授 (90171561)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | オピオイド / SPECT / アルカロイド / 全合成 / 標識化合物 |
Outline of Annual Research Achievements |
123I 標識プローブとしてMGM-15の20位にiodoalkene を導入した誘導体MGS-18の全合成を目指し、以下の実験を行った。まず、4-Methoxyindoleを出発基質とし、各種官能基変換によりDihydro-β-carborine体 を合成した。次に、不斉アリルホウ素化による3位不斉炭素の構築を検討した。(-)-Ipc2B(Allyl)を用いたBrown不斉アリル化反応により、目的の化合物を収率55%、93% eeにて構築することに成功した。しかし、後の合成研究により、本反応にて得られた化合物は目的としていた立体配置とは逆の絶対立体配置を持つことが判明した。本時点では望みの立体配置であると判断したためこのR体を用いて合成研究を続けた。上記化合物をcross-Metathesis反応によりα,β-不飽和エステル体へと導き、Boc基の脱保護、続くN-アルキル化により三級アミンを合成した。三級アミン体のα,β-不飽和エステル残基を向山水和反応に付すことで、エステルα位に選択的に酸素官能基を導入することに成功した。続いてα-ケトエステル体を分子内-辻-Trost反応に付すことで望みの相対立体配置を有するD環閉環体を主ジアステレオマーとして得た。次に、D環閉環体のカルボニル基をWittig反応に付し、β-メトキシアクリレート残基を構築した。続いてにインドール環のTs基の脱保護を行い、ent-18,19-Didehydromitragynineを合成することに成功した。さらに、本化合物を超原子価ヨウ素試薬で酸化することで、ent-18,19-Didehydromitragynine 7-hydroxyindoleniの合成を達成した。このオレフィン部を足がかりにすれば、あと2段階で20位にiodoalkene を導入した誘導体の合成が可能である
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