2016 Fiscal Year Annual Research Report
The analysis of regulation mechanisms of astrocyte migration by Bone Morphogenetic Protein inhibitor
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26670090
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
山岸 覚 浜松医科大学, 医学部, 助教 (40372362)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宝田 美佳 金沢大学, 医学系, 助教 (40565412)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | BMP阻害因子 / エンドサイトーシス / Rab5 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度、申請者は骨形成因子(BMP)阻害因子を細胞内へと取り込む機構について解析を行い、一部early endosome、late endosomeを介している事を見出した。従って、これをうけて平成28年度は、endocytosis経路を阻害し、細胞の応答性に対する作用を検証した。 マウス由来アストロサイトであるA1細胞に対し、endocytosis阻害剤である様々な濃度のMitMAB存在下でスポットアッセイを行い、タイムラプスムービーを撮影してBMP阻害因子に対する応答性を解析した。その結果、MitMABにより骨形成因子阻害因子のエンドサイトーシスは一部抑制する事ができたものの、残念ながらこれに対する反発作用は抑制されなかった。この結果から、2つの可能性が考えられる。すなわち、エンドサイトーシスをすることと、反発作用は関係がない事。もう1つは、MitMABによるエンドサイトーシス阻害が不十分であったため、反発作用が見られてしまった事である。残念ながら更に高濃度で処理すると細胞毒性が生じ、上記解析時以上の濃度で阻害剤を使用する事ができなかった。また、early endosome構成分子であるRab5ドミナントネガティブ型を過剰発現して検討した所、やはりendocytosisの阻害は観察されたものの反発作用を完全に抑制する事はできなかった。これは上記阻害剤を用いた実験結果と同様、遮断が不完全であった可能性とエンドサイトーシスと反発作用は関係がない可能性を示唆している。 今後は他のendocytosis阻害剤や他の経路も遮断することを用いて詳細に検討する事が必要であると考えられる。
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Research Products
(5 results)