2014 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
26670125
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
大洞 將嗣 九州大学, 生体防御医学研究所, 准教授 (40351506)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 受容体・チャネル / シグナル情報伝達系 / カルシウム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、乳癌に対する新規癌治療戦略の標的として、ストア作動性カルシウム流入-カルシウムシグナルの可能性を実証し、最終的には、ストア作動性カルシウム流入を制御する新規化合物の探索を行うことである。本年度は以下の解析を行った。 1. NFATレポーター乳癌細胞株の樹立を試み、現時点で、良好な細胞株は得られていない。 2. 乳腺上皮細胞特異的なStim1とStim2の遺伝子欠損マウスの作製を開始した。これまで両遺伝子のヘテロマウスの解析では、異常は認められなかった。 3. 乳がん細胞の転移を制御すると考えられているヒストン脱メチル化酵素Kdm5bの遺伝子発現制御を解析した。その結果、ストア作動性カルシウム流入によってある程度の発現が制御されていた。したがって、乳がん細胞では別のカルシウム流入経路が存在していると考えられる。また、Kdm5bの組織特異的ノックアウトマスの作製を開始し、現在までにキメラマウスからのジャームライン・トランスミッションを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
1)NFATレポーター乳癌細胞株の樹立が遅れていること、2)譲渡していただいた乳腺上皮細胞特異的にCreを発現するトランスジェニックマウスが他の遺伝子変異を持っていたため、その除去に3世代の交配を要したこと、3)Kdm5b組織特異的ノックアウトマスのジャームライン・トランスミッションの効率が予想を下回り、時間がかかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
他の薬剤選択、導入方法の改良(レンチウイルス等)しNFATレポーター乳癌細胞株早期に樹立する。乳腺や乳がんにおけるストア作動性カルシウム流入の役割に関しては、Stim1とStim2の2重欠損マウスの解析が望ましいが、個体作製に時間を要するので、Stim1欠損マウスを優先して解析を行う。
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Causes of Carryover |
予定していたマウスの交配が遅れ、マウスの個体数が少ないこと、そのため解析用に試薬の購入を控えたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
マウスが得られつつあるので、控えていた試薬等の物品費として使用する。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Dectin-2 is a direct receptor for mannose-capped lipoarabinomannan of mycobacteria.2014
Author(s)
Yonekawa A., Saijo S., Hoshino Y., Miyake Y., Ishikawa E., Suzukawa M., Inoue H., Tanaka M., Yoneyama M., Oh-hora M., Akashi K. & Yamasaki S.
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Journal Title
Immunity
Volume: 41
Pages: 402-413
DOI
Peer Reviewed
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