2015 Fiscal Year Annual Research Report
加齢で増加する制御性T細胞による免疫抑制機構の解明
Project/Area Number |
26670192
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
山崎 小百合 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70567255)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 制御性T細胞 / 加齢 / 免疫寛容 |
Outline of Annual Research Achievements |
超高齢化社会を迎えた日本では、いかに高齢者が免疫の健康な状態を保ち、長い間健康でいられるか、つまり、どのようにして健康寿命の維持ができるか、がポイントとなる。そのためには加齢に伴う免疫低下の発症メカニズムの解析が重要と考え、制御性T細胞をターゲットとして本研究を行った。 制御性T細胞は加齢によっても増加する事が知られている。加齢で増加する制御性T細胞は、末梢で誘導される制御性T細胞である事が報告されている。今回、リンパ組織においてどのようなメカニズムで加齢によって制御性T細胞が増加しているのか、どのようなサブセットの制御性T細胞が増加しているのかを、1年6ヶ月以上の年齢の老化マウスと2-3ヶ月令の若いマウスを比較する事で解析した。 以前の報告のように、若いマウスと比較すると老化マウスのリンパ系組織ではFoxp3+CD4+制御性T細胞が増加している事を確認した。加齢マウスで特有に増えている制御性T細胞のサブセットを見出す事ができ、その機能を中心に解析した。 興味深いことに、老化マウスの皮膚においてはFoxp3+CD4+制御性T細胞の増加に有意差は認められなかった。老化マウスのリンパ系組織で増加している Foxp3+CD4+制御性T細胞に特異的に高く発現するケモカインレセプターを同定する事ができた。ケモカインレセプターとリガンドの発現の差が、老化マウスにおけるFoxp3+CD4+制御性T細胞の集積に関与していると示唆され、リガンドの発現について現在解析中である(Yamazaki et al, manuscript in preparation.)。
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Research Products
(18 results)
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[Journal Article] The methyltransferase Ezh2 controls cell adhesion and migration through direct methylation of the extranuclear regulatory protein talin.2015
Author(s)
Gunawan M, Venkatesan N, Loh JT, Wong JF, Berger H, Neo WH, Li LY, La Win MK, Yau YH, Guo T, See PC, Yamazaki S, Chin KC, Gingras AR, Shochat SG, Ng LG, Sze SK, Ginhoux F, Su IH.
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Journal Title
Nat Immunol.
Volume: May;16(5)
Pages: 505-516
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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[Presentation] Ultraviolet B-expanded Thymus-derived Foxp3+ Regulatory T Cells Interact with Dendritic Cells in The Skin2015
Author(s)
Sayuri Yamazaki1, Akiko Nishioka2, Saori Kasuya2, Naganari Ohkura3,4, Hiroaki Hemmi5,6, Tsuneyasu Kaisho5,6, Osamu Taguchi2, Shimon Sakaguchi3, Akimichi Morita2
Organizer
14th International Workshop on Lngerhans Cells
Place of Presentation
Kyoto International Community House(Kyoto, JAPAN)
Year and Date
2015-11-05 – 2015-11-08
Int'l Joint Research
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