2014 Fiscal Year Research-status Report
真菌感染に応答した自然免疫誘導に関与する新規感染センサーの同定
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26670209
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
米山 光俊 千葉大学, 真菌医学研究センター, 教授 (40260335)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西城 忍 千葉大学, 真菌医学研究センター, 特任准教授 (60396877)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 免疫学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、真菌感染に応答した自然免疫誘導に関与する新規chitin受容体を同定することを目的とし、その機構解析を通じて新たな真菌症・アレルギー疾患の治療戦略開発へつながる知見を得ることを目指している。 平成26年度は、chitin刺激による遺伝子発現プロファイリングを行い、誘導される標的遺伝子の同定を目指した解析を行った。各種遺伝子改変マウスの骨髄細胞から調整した初代樹状細胞あるいはマクロファージを用いたマイクロアレイ解析の結果、複数のchitin標的遺伝子を見出した。さらに、複数の市販chitinサンプルを用いた解析および継代培養可能な細胞株を用いた再現実験などを通じて、いくつかの標的遺伝子を同定しつつある。平成27年度には、同定した遺伝子の発現を指標にしたレポーターシステムの構築、さらにそれを用いたchitin検知に関わる遺伝子のスクリーニングにつなげる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初期培養細胞を用いたマイクロアレイおよび定量的PCRによる標的遺伝子の同定は進んでおり、今後それらの情報を利用した遺伝子スクリーニングへと進行する計画である。より効率よく研究計画を実行することで、当初の目的の達成を目指す。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画に従い、標的遺伝子の発現誘導を指標とした遺伝子スクリーニングへと進めてゆく計画である。cDNAライブラリーを用いたスクリーニングのほか、代替案としてのsiRNAライブラリーあるいはCRISPR interference (CRISPRi)などの新たな手法も考慮に入れ、chitin検知に関わる分子の同定を目指す。新たな分子が同定された場合は、それらの機能についてin vitro とin vivo の両面から検討を加え、真菌感染に対する免疫応答への関与を明らかにしてゆく。
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Research Products
(2 results)