2014 Fiscal Year Annual Research Report
一本鎖RNAによるTLR7/TLR8の新規制御機構の解明
Project/Area Number |
26670235
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
三宅 健介 東京大学, 医科学研究所, 教授 (60229812)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 自然免疫 / Toll様受容体 |
Outline of Annual Research Achievements |
Toll-like receptor 7 (TLR7)、TLR8は1本鎖RNAに対するセンサーである。しかしながら、低分子リガンドにも応答する。TLR8の構造解析によって、TLR8はUridineに結合する事、ssRNAはUridineとは異なる部位に結合し、Uridine(U)とTLR8との結合を強くすることが明らかになった。本研究では、TLR7の、UなどのNucleosideに対する応答性を調べ、TLR7,TLR8の認識機構の解明を目指す。以下の点についての検討を進めた。 1.TLR7とnucleosideとの応答性の検討 TLR8がUと一本鎖RNAに応答するとすると、TLR7も類似した応答性を示す可能性が考えられる。この点を検討するために、HEK293細胞にTLR7とNF-kB luciferaseを発現させ、UをはじめとするNucleosideと一本鎖RNAの教師劇に対する応答性を検討した。その結果、TLR7はUではなく、Guanosine(G)に応答することが明らかとなった。 2. 修飾されたNucleosideに対する応答性の検討 TLR7,TLR8は病原体に特異的に応答するために、病原体と宿主の核酸の違いを認識する事が報告されている。例えば、宿主はメチル化など、核酸を修飾することが多いが、最近などの病原体ではまれである。興味深いことに、TLR7,TLR8は修飾されたRNAに対する応答性が低い。TLR7,TLR8は、RNAだけでなく、Nucleosideにも応答する事が明らかとなった。そこで、修飾されたUやGに対する応答性を調べたところ、問題なく応答する事が明らかとなった。TLR7,TLR8は自己免疫疾患に関わっている事が報告されている。UやGは代謝産物であり、宿主の体内にも存在していることから、自己免疫疾患に関与する可能性がある。
|
Research Products
(6 results)
-
-
[Journal Article] Targeting cell surface TLR7 for therapeutic intervention in autoimmune diseases2015
Author(s)
Kanno A, Tanimura N, Ishizaki M, Ohko K, Motoi Y, Onji M, Fukui R, Shimozato T, Yamamoto K, Shibata T, Sano S, Sugahara-Tobinai A, Takai T, Ohto U, Shimizu T, Saitoh S, *Miyake K
-
Journal Title
Nat Commun.
Volume: 6
Pages: 6119
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
-
-
-
-