2016 Fiscal Year Annual Research Report
An Exploratory Study to Measure Stress of Doctors during Surgery
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26670244
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
朝元 雅明 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (30647946)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 伸子 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (80332609)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ストレス / 心拍変動解析 / 心理テスト / POMS2検査 / 唾液アミラーゼ / ホルター心電計 / 麻酔科 / 初期研修医 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は麻酔科医、初期研修医、専門研修医を対象に研究を実施し、合計53名の参加者より予定通りのデータ(POMS2検査、唾液アミラーゼ、ホルター心電計データ)を得て、パイロットデータベースとしました。
パイロットデータベースを対象にホルター心電計データを心拍変動解析し、ストレスのかかる医療行為である気管挿管によって変化が見られるか検討しました。ほぼ全例でSDNNと呼ばれる心拍変動の計算値が気管挿管中に100以下となることが観察され、ストレスが定量されていることが示唆されました。また、同様にパイロットデータベースのPOMS検査からは麻酔科医になりたい意思があるかどうかが麻酔科研修後の気分に有意な影響を与えていることが解りました。
これら多くの知見を元に2017年度開催の日本麻酔科学会学術集会へ中間報告を投稿したところ、優秀演題として採択されました(麻酔科研修医が手術室で感じるストレスに対する定量的評価、心理テスト・心拍変動解析・唾液アミラーゼを活用した9例の検討)。さらに緻密な解析を行いアメリカ麻酔科学会へ演題として投稿中(Junior residents' stress evaluated by heart rate variability and POMS psychological tests is depending of interests in anesthesiology)です。一貫したデータが得られたため、論文投稿の準備を進めています。
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