2015 Fiscal Year Research-status Report
地域包括ケアシステムの問題点ー医療通訳システムの必要性と提言
Project/Area Number |
26670257
|
Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
服部 しのぶ 藤田保健衛生大学, 保健学研究科, 准教授 (40321012)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅沼 太陽 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (00328379)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 医療通訳者 / 職能 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は、(1)医療通訳者の職能解明(2)アメリカのCCHCPへの参加(3)その他の活動を行った。 (1)平成26年度の実施したアンケートをもとに、医療通訳者に必要であろうと予測できる能力を示す項目を用意し、医療通訳者を対象に、医療通訳を始めてから変化したと感じる項目に対してその度合いを回答してもらった。アンケートは、愛知県・岐阜県・三重県はもとより、日本で活発に活動している医療通訳者の団体などに依頼を呼び掛け、webを利用し131名からの回答を得た。その分析結果は、さらなる解析を加えて、平成28年度の学会で発表する予定である。 (2)アメリカ、シアトルで行われたCross Cultural Health Care Program (CCHCP)が主催する医療通訳養成プログラム Bridging the Gap(BTG)に参加し、その講義内容・時間数などについて知ることができた。医療通訳とは何か、その役割は何か、また、どんな心構えが必要かなどの基本を学んだ。ただ、受講者の母語が一つではないため、その言語に特化した通訳技術の習得までには至らなかった。 (3)その他、日本の各地で開催された医療通訳関連シンポジウム・勉強会などに参加して、情報収集をした。また、地域包括ケアシステムについて、本務校の関連する地域包括ケアセンターの勉強会に参加して、このシステムそのものについて知るとともに、関係団体や施設がどのような問題を抱えているのかなども理解した。この地域包括ケアシステムに関する研究は継続する予定。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成27年度の計画については、ほぼ実行できたと思っている。特に、医療通訳者の職能解明については因子分析も済ませ、平成28年度に発表できそうなので、順調に進展していると思う。最終的に、日本における、より効率的な医療通訳システムを構築するために、参考にできるほど海外事情について情報を収集できていないので、次年度に実行したい。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成28年度も、継続して海外事情を調査する。国内事情も、最近医療通訳が話題になっていることもあり、活動が活発になっている地域も出てきているので、それらを調査することで、情報をアップデートする。さらに、地域包括ケアシステムについてより理解を深める。
|
Causes of Carryover |
購入予定として挙げていた消耗品・備品などは、研究施設のものを使用することで十分賄えたため。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度にできなかった国内の医療通訳者へのインタビューや、外国人集住地区での調査、海外の調査などに使用する。
|
Research Products
(2 results)