2014 Fiscal Year Research-status Report
新規アトピー性皮膚炎モデルを用いた掻痒惹起メカニズムの解明
Project/Area Number |
26670287
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
福井 宣規 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (60243961)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | シグナル伝達 / 生体分子 / 細胞・組織 |
Outline of Annual Research Achievements |
DOCK8の遺伝子改変マウスを作製し、このマウスが掻破行動を伴う重篤なアトピー様皮膚炎を自然発症することを見いだした。組織学的および免疫学的解析の結果、皮膚に浸潤している炎症細胞の主体はCD4+ T細胞であり、刺激にともない、大量のIL-31を産生することを明らかにした。そこで、疾患発症におけるIL-31シグナルの重要性を確認するため、IL-31受容体を構成するオンコスタチンM受容体のノックアウトマウスとの交配を開始した。また、IL-31の発現をモニターできるレポーターマウス (プロモーターの下流、第1エクソンをGFPで置換)を作製し、それとの交配にも着手した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新たに疾患モデルマウスを開発し、その病態解明に向け、組織学的および免疫学的解析が順調に進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
研究は順調に進行しており、この分野のブレークスルーになることが期待される。次年度は最終年度であることから、積極的に論文発表を行うと共に、重要な成果に関しては、HPやマスメディア等を利用して広く国民に発信したい。
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Research Products
(4 results)