2014 Fiscal Year Research-status Report
化学発光によるHCN4発現ニューロンの同定と、神経因性疼痛における機能の解明
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26670292
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
鷹野 誠 久留米大学, 医学部, 教授 (30236252)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | HCN4 / ニューロン / 痛覚 / 脊髄 |
Outline of Annual Research Achievements |
HCN4遺伝子座に蛍ルシフェラーゼをノックインしたマウスHCN4+/Lucを作成することに成功した。さらに、このマウスの摘出脳・脊髄標本において、HCN4発現ニューロンを化学発光により同定することに成功した。 これまでのNotomi & Shigemoto (J Comp Neurol. 2004;471:241-76)らによる免疫染色を使った報告では、HCN4は視床で強く発現するとされてきたが、我々のHCN4+/Lucでは視床での発光シグナルは顕著ではなく、むしろ視床下部、大脳皮質、海馬の一部に強い発光シグナルを認めた。また脊髄では後角に強い発光シグナルが認められることを発見した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
HCN4発現部位を、化学発光によって神経核レベルで初めて同定することに成功した。 特に痛覚伝導路において重要な機能をもつ脊髄後角にHCN4発現ニューロンが存在することを同定した意義は大きい。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画では視床をターゲットとして研究を実施する予定であったが、脊髄後角に研究対象を変更し、HCN4発現ニューロンの電気生理学的特性を明らかにすることをめざす。また神経傷害性疼痛モデルを作成し、その変化を検討する。
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Causes of Carryover |
当初の予想とは全く異なる部位にHCN4が発現することを発見し、新たに脊髄スライス標本の作成技術を習得する時間が必要になったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
引き続きHCN4+/Lucマウスの飼育・繁殖に要する費用と、ルシフェリン等の化学薬品の購入費用に充当する。
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Research Products
(16 results)
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[Journal Article] Ectopic automaticity induced in ventricular myocytes by transgenic overexpression of HCN2.2015
Author(s)
Oshita K, Itoh M, Hirashima S, Kuwabara Y, Ishihara K, Kuwahara K, Nakao K, Kimura T, Nakamura K, Ushijima K, Takano M.
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Journal Title
Journal of Molecular and Cellular Cardiology
Volume: 80
Pages: 81-89
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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