2014 Fiscal Year Research-status Report
がん局所の凍結による病巣破壊を介した免疫監視機構の強化
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26670305
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Research Institution | Center for Clinical and Biomedical Research, Sapporo Higashi Tokushukai Hospital |
Principal Investigator |
齋藤 博哉 医療法人徳洲会札幌東徳洲会病院付属臨床研究センター, IVR・癌研究部, 部門長 (80524769)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水上 裕輔 医療法人徳洲会札幌東徳洲会病院付属臨床研究センター, 臨床生体情報解析部, 部門長 (30400089)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | がん凍結治療 / Cryo-immunology |
Outline of Annual Research Achievements |
移植腫瘍モデルを用いてがん組織の凍結処置により腫瘍免疫が誘導されることを実証するために、膵癌を自然発症するPdx1-Cre;LSL-KrasG12D;p53lox/+より摘出した腫瘍組織を用い、同系マウスへ移植する系を確立する。Conditional Reprogramming法(Xuefeng Liu, Am J Pathol 180, 2012)を用いて、上記マウス腫瘍組織より初代培養を樹立した。これらの細胞を同系マウス(FVB)の皮下ならびに膵へ移植し元の腫瘍と同様の組織構築を有する腫瘍組織が得られることを確認した。現在、凍結治療に伴う腫瘍免疫の賦活ならびにこれに起因する抗腫瘍効果が見られるかを確認するために、膵同所移植による腫瘍生着後に、別個体より摘出した腫瘍をそのまま(コントロール)、あるいは、凍結処理を施した腫瘍組織を先に膵腫瘍を同所移植したマウス皮下に移植する実験を進めている。 また、医療用焼灼器汎用冷凍手術ユニットCryo-Hitを用いて凍結治療を行ったがん患者において、実際に腫瘍免疫の賦活が認められるか否かを検証するために医師主導臨床試験を計画している。凍結治療前後に患者末梢血を回収し、末梢血HSP70(ELISA)および活性型DC(FACS; CD123+など)の定量を行う計画である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
患者検体の採取にあたり、倫理委員会における申請・承認を受ける必要があり、そのための準備がやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
倫理委員会での承認をうけ患者検体を用いた解析を進める。動物実験はこれまで通りに、計画に沿って進める。
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Causes of Carryover |
端数となった600円程度の執行が困難であったため、その分を繰越とした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度の消耗品にあてる。
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Research Products
(1 results)