2016 Fiscal Year Annual Research Report
Prevention of chronic pain using inflammation and other biomarkers
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26670309
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
中村 和利 新潟大学, 医歯学系, 教授 (70207869)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 慢性疼痛 / C反応性タンパク / 生活習慣 / コホート研究 / 炎症 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、慢性疼痛の部位別有病数の集計、生活習慣病マーカーと慢性疼痛の関連性の多変量解析、慢性疼痛新規発生の調査を行った。慢性疼痛の5年間の新規発生および罹患率については、関川村、粟島浦村および村上市の一部において行った5年後アンケート調査により得た。5年後調査における慢性疼痛(中等度以上)の部位別有病数は、頭部24人(0.7%)、頸部90人(2.5%)、肩関節272人(7.6%)、背部71人(2.0%)、腰・臀部400人(11.1%)、肘関節89人(2.5%)、手関節108人(3.0%)、股関節61人(1.7%)、膝289人(8.1%)、足関節96人(2.7%)であった。性、年齢を調整した多変量解析 (ロジスティック回帰分析)により慢性疼痛の有無との関連を解析し、BMI OR=1.00 (P=0.18)、収縮期血圧OR=1.00 (P=0.46)、拡張期血圧OR=1.00 (P=0.37)、総コレステロールOR=1.00 (P=0.48)、中性脂肪OR=1.00 (P=0.15)、HDLコレステロールOR=1.00 (P=0.82)、LDLコレステロールOR=1.00 (P=0.95)、血糖値OR=1.00 (P=0.79)、ヘモグロビンA1c OR=1.07 (P=0.42)、ヘモグロビン OR=1.02 (P=0.65)、25-hydroxyvitamin D OR=1.00 (P=0.92)、CRP OR=0.87 (P=0.44)の結果を得た。年齢調整を行うと、検査値と慢性疼痛の関連は見られなくなった。中等度以上慢性疼痛の罹患率は、頭部0.3%、頸部1.2%、肩4.4%、上背部1.0%、下背部(腰部)6.4%、肘1.3%、手首1.5%、股関節0.9%、膝4.8%、足関節1.4%であった。最終報告では、健診データと慢性疼痛罹患率の解析結果を示す。
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