2015 Fiscal Year Research-status Report
家庭血圧計を用いた血圧日内変動測定の妥当性検証と予後予測能の検討
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26670313
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
田原 康玄 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00268749)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 家庭血圧 / 日内変動 / 動脈硬化 / 認知機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
ながはま0次コホートに登録した一般地域住民1万人を対象とした。当該コホートでは、平成19~23年の第1期事業で10,082人をリクルートし、平成24年からの第2期事業では同じ1万人を対象としたフォローアップ調査を行っている。平成27年度は、43日間実施し、3,265名のデータを収集した。第2期事業合計では8,170人分のデータを収集することができた。このうち、約9割(データクリーニング中)で家庭血圧の測定を行った。家庭血圧の測定は、高血圧学会のガイドラインに従って起床時と就寝時に行った。併せて、睡眠時(0時、2時、4時)の血圧測定も行った。就寝時血圧の測定時には、酸素飽和度モニタを用いて睡眠時無呼吸を同時に評価した。リスク指標については、当初の計画に従って動脈硬化(脈波伝播速度、頸動脈肥厚)、動脈硬化性マーカー(内臓脂肪量、インスリン抵抗性等の血液マーカー)、動脈硬化性臓器障害(無症候性脳血管障害、脳萎縮、軽度認知機能障害)を評価した。認知機能の評価には、長谷川式認知機能スケールおよびMCI screenを用いた。現在、これらのデータのクリーニングを行っており、それが済み次第、データの解析にとりかかる。 ながはま0次コホートの第1期のデータを用いた予備的な検討から、随時尿のNa/K比が血圧と関連することを明らかにした。また、夜間の血圧上昇には、体液量(BNP濃度)が関連することも明らかになっており、これらの因子の影響も併せて検討する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通りフォローアップ調査を行い、研究に必要なデータを収集した。27年度に収集したデータのクリーニングに時間を要しているが、28年度早期には、約8,000人分のデータを用いた検討に着手できる見込みである。
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Strategy for Future Research Activity |
データのクリーニングを行い、当初計画に準じてデータの分析を進める。
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Causes of Carryover |
予定していた物品や消耗品等の購入を来年度に繰り越したため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
血圧計および付属品の購入、学会発表、調査旅費等に使用する
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[Journal Article] Descriptive epidemiology of spot urine sodium-to-potassium ratio clarified close relationship with blood pressure level: the Nagahama study.2015
Author(s)
Tabara Y, Takahashi Y, Kumagai K, Setoh K, Kawaguchi T, Takahashi M, Muraoka Y, Tsujikawa A, Gotoh N, Terao C, Yamada R, Kosugi S, Sekine A, Yoshimura N, Nakayama T, Matsuda F; Nagahama study group.
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Journal Title
J Hypertens.
Volume: 33
Pages: 24017-13
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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