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2014 Fiscal Year Annual Research Report

メタボロミクスによる睡眠障害、気分不安障害のバイオマーカー探索と2次予防への展開

Research Project

Project/Area Number 26670319
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

武林 亨  慶應義塾大学, 医学部, 教授 (30265780)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 平山 明由  慶應義塾大学, その他の研究科, 助教 (00572405)
Project Period (FY) 2014-04-01 – 2015-03-31
Keywords疫学 / メタボローム解析
Outline of Annual Research Achievements

気分・不安障害などの精神的健康度低下と睡眠障害は、comorbidityとして併存することも多く、効果的な予防の実現は、ハイリスク集団である勤労者ならびに高齢者における重要な予防医学課題である。本研究では、メタボローム解析技術を地域コホート研究に適用している進行中の地域コホート研究集団から、K6を用いて精神的ストレス状態群と比較対照群を選び、血漿メタボロームプロファイルを比較することで、精神的ストレス状態や睡眠障害の病態生理学的機序に基づく血液バイオマーカーを明らかにすることを目的としている。山形県鶴岡市で実施中の地域在住者を対象としたコホート研究においてベースライン調査に参加した、男性1216名、女性1406名の血漿メタボローム解析結果と、K-6によって評価した精神的ストレス状態との関連性について、男女別に検討した。メタボローム解析による代謝プロファイリングは、CE-MS法により、血漿中の極性物質115物質を測定した。K6スコアを用いて、高ストレス度群と通常ストレス群とにわけて解析ソフトMetaboanalystを用いたPLS-DA解析を行った結果、VIPスコアが2.0を越え、ストレス状態との関連する可能性のある代謝物質が、男性で5物質、女性で6物質同定された。さらに、アテネ不眠尺度による睡眠状態の評価を加えた解析により、睡眠状態を加味した解析も行った。また、代謝パスウェイ分析も行い、リジン合成・代謝系をはじめとする複数のパスウェイが有意にK6と関連していた。
本研究により、血漿メタボローム解析によって地域在住者集団で精神的ストレス状態や睡眠状態を反映する代謝経路・代謝プロファイルが明らかになる可能性が示唆され、主観的な状態変化を血液バイオマーカーで反映し、早期発見のスクリーニングに活用できる可能性が見いだされた。

  • Research Products

    (1 results)

All 2014

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] メタボローム解析の疫学研究への応用とその展望2014

    • Author(s)
      武林亨
    • Journal Title

      医学のあゆみ

      Volume: 249 Pages: 329-332

URL: 

Published: 2016-06-01  

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