2014 Fiscal Year Research-status Report
国際精神保健の理論および実証的展開と国内研究拠点の形成
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26670325
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
川上 憲人 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90177650)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 脳神経疾患 / 医療・福祉 / 国際協力 / 社会医学 / 自然災害 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)国際精神保健に関するUTokyo Global Mental Health & Well-being (GMHW) Lecture Seriesを開催し、Vikram Patel教授(英国キングスカレッジロンドン)、M. Parameshvara Deva教授(マレーシアUniversity Tunku Adbul Rahman)、新福尚隆名誉教授(神戸大学)、川村 宏氏(DAISY Consortium)、久野研二氏(JICA)、堤 敦郎氏(国連グルーバルヘルス研究所)、井筒 節氏(世界銀行)の講演を行った。 (2)ハーバード大学医学部と協力し先進国・発展途上国を含む28カ国18万人の精神保健調査のデータベースであるWHO世界精神保健調査データを日本からリモートアクセスで解析し、国内研究者が容易に国際精神保健研究を実施できる体制を整えるために、SAS統計パッケージの高度な使用に長けた研究補助員がハーバード大学での2週間のオンサイト訓練および3ヶ月のオンライン訓練を受け、データ解析の準備が整った。 (3)上記の活動により国内研究拠点を形成する。Lecture Seriesに出席したUTokyo GMHW Lecture Seriesに招へいした海外拠点の専門家との交流を通して、本拠点と海外拠点とのネットワーク化を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画した国際精神保健に関するレクチャーシリーズがほぼ計画どおりに進んでいる。 WHO世界精神保健調査データを日本からリモートアクセスで解析する準備が整った。 来日したPatel教授からアジアにおける国際精神保健推進のハブとして本拠点が機能することに助言をもらい、その具体化について検討できる段階まで達している。
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Strategy for Future Research Activity |
1)Lecture Seriesを継続開催する。 2)WHO世界精神保健調査データを解析し、国際共同研究を開始する。 3)東京大学が中心となって国内研究拠点を形成しその活動の第一歩としてwebによる情報発信を開始する。
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Research Products
(3 results)