2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
26670349
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
井上 善文 大阪大学, 国際医工情報センター, 特任教授(常勤) (10294076)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
須見 遼子 大阪大学, 国際医工情報センター, 技術補佐員 (30724570) [Withdrawn]
井上 博行 大阪大学, 国際医工情報センター, 招へい准教授 (70603041)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 院内感染 / 輸液ライン / I-plug / 完全クローズド接続システム / 完全閉鎖式接続システム |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】様々な院内感染対策が講じられているにも関わらず院内感染が発生し、また、そのリスクが残る昨今において、既に研究開発した静脈輸液ライン接続器具(I-system)を応用して、感染源に接触しない閉鎖式にすることにより、消毒不要の接続器具を研究開発し、院内感染対策における操作の減少と感染リスクの著しい軽減を達成しようとするものである。 【評価方法】我々が考案した完全クローズド(閉鎖式)接続システムの構想仕様をもとに、具体的な試作品を作製し、実在する最も過酷と思われる条件で、接続部品の一方(I-plug)または他方(フード型接続部)を微生物溶液に接触させた上で、輸液ラインの接続操作を行い、輸液ライン内に微生物が侵入するかどうか評価し、市販されている接続器具(感染リスク低減を目的とした製品も含む)と比較した。試験数は、両方とも20とした。操作性について、単純な操作で、接続できるかどうかについても、評価した。 【結果および考察】比較対象のいずれにおいても、微生物の侵入が確認されたが、試作品においては、全く微生物の侵入が確認されなかった。Fischer's exact testにおいて、比較対象の微生物侵入頻度と試作品の微生物侵入頻度とに有意差が確認され、試作品は、市販されている接続器具に対して、感染リスクが軽減することが示された。操作性については、I-plugとフード型接続部とを位置合わせし、カチッと音が鳴るところまで押し込むという単純な操作で接続できることが確認された。
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