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2015 Fiscal Year Annual Research Report

iPS細胞を用いた致死的不整脈の死後診断の試み

Research Project

Project/Area Number 26670355
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

松本 博志  大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60263092)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2016-03-31
KeywordsiPS cells / postmortem diagnosis / functional disease / arrythmia / mice
Outline of Annual Research Achievements

法医学において正確に死因診断を行うことは、法の執行に非常に重要である。近年は、解剖検査に加え様々な検査が導入され、より正確に死因を診断できるようになってきた。しかしながら、まだ、困難な死因があり、その中に不整脈やてんかん等の機能性疾患がある。機能性疾患については、最近、患者から取り出した細胞からiPS細胞を誘導し、さらに標的細胞に分化させることで、その疾患や創薬に対する反応性の試みが為されている。このことは死後組織からiPS細胞を誘導できることで生前の機能性疾患を示すことができることを示唆している。そこで、この研究では、機能性疾患、特に不整脈の急死マウスモデルからiPS細胞を取り出しその性質や分化、さらには心筋細胞等に分化させ、その異常を検出することで、死因臓器の特定と不整脈の存在の同定が可能になるとの仮説を立て、その仮説を検討することとした。
平成26年度はこの目的に従って、まず実験環境の整備に時間がかかったため、平成27年度に持ち越し、研究を行った。まずヒトiPS細胞細胞を国立医薬品基盤研究所の細胞バンクより購入しその培養を行い、安定して培養できる環境を構築した。その際に繊維芽細胞の異常増殖が認められたため、iPS細胞の継代培養に困難を来した。そこで、皮膚線維芽細胞において山中因子を導入後、より直接的に心筋細胞へ分化させることを試みており、これについては効率は決して高くはないもののお数%程度は心筋に分化できることを見いだした。これらの培養に際し細胞外液因子の測定に既存機器のLuminexを使ったが、アプリケーションのバージョンアップを行って使用した。以上については継続と論文化を行っている。死後のマウス胎児からの繊維芽細胞の抽出はほぼ確立しつうあるが、成人マウスにおいては困難を極めた。この研究の範囲内では確立できていないが、今後も検討を続ける予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Remarks (1 results)

  • [Remarks] iPS細胞を用いた致死的不整脈の死後診断の試み

    • URL

      http://www.legal.med.osaka-u.ac.jp/

URL: 

Published: 2017-01-06  

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