2016 Fiscal Year Annual Research Report
Effective injection of Botulinum toxin type A for post-stroke gait disturbance
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26670371
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
小林 一成 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (60186731)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 健太郎 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (30408398)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ボツリヌス毒素タイプA / 脳卒中後痙性片麻痺 / 歩行障害 / 痙縮 |
Outline of Annual Research Achievements |
脳卒中後上下肢痙縮の患者を対象に、Botulinum toxin type A(BoNT-A)施注下での入院時Multidisciplinary rehabilitation(MD)による上下肢機能への効果を検証した。51名の痙縮患者に対して、12日間の入院リハビリテーションを実施した。BoNT-Aの施注は入院日に行い、上下肢機能の評価は入院日、退院日、退院3ヶ月後に行った。評価項目は、下肢に関してMAS、足関節ROM、10m歩行速度(10MWT)のcomfortableと最大速度、Functional Reach Test(FRT)、Timed Up and Go test(TUG)を評価した。退院時においては、全ての評価項目において、有意な改善を認めた(P<0.05)。しかし入院時と退院3ヶ月後との比較では、有意差を認めたのはFRTのみであった。上肢機能別、歩行速度別に分けて行ったサブグループ解析では変化率を比較した。下肢に関して、入院時と退院時で、household ambulation(HA)(<0.4m/s)群が、10MWTのcomfortableの変化率において、他群と比較し有意な改善を認めた(P<0.05)。また入院時と退院3ヶ月後で、HA群がFRTの変化率において、他群と比較して有意な改善を認めた(P<0.05)。したがって、BoNT-A施注下での入院MDは、上下肢機能を改善できる可能性が示唆された。特に上下肢同時に施注する事により、バランス機能が向上する可能性が示唆された。筋緊張の減少と上下肢機能の改善時期が同じでない可能性が考えられ、退院後の頻回な機能評価により、より効果的なMDを見いだす必要性と、複数回のBoNT-A療法を行う必要性が示唆された。この内容をInternational Journal of Neuroscienceに投稿した。
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Research Products
(1 results)