2014 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
26670377
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
柴崎 芳一 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (80196419)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 幹細胞 / 体外イメージング / EGF |
Outline of Annual Research Achievements |
①EGF各メンバーのタンパク質発現と特異的抗体作成:EGFファミリーの一つエピレギュリンに対する特異的な単クローン抗体を作成した。
②培養細胞株を用いた解析:ⅰ)大腸がん細胞株を用いた解析:エピレギュリン高発現大腸がん細胞株を用いて、抗体の結合親和性などを、ウエスタン法、蛍光免疫染色、セルソーター、表面プラズモン共鳴測定等で解析した。細胞膜以外にもゴルジ領域などに染色が観察される。エピレギュリン前駆体と、最終切断エピレギュリンの差にも注目した。ⅱ)腸上皮幹細胞の培養系は準備中である。
③マウス個体を用いた解析:ⅰ)坦がんマウスを用いたエピレギュリンによるインビボイメージング:エピレギュリン高発現大腸がん細胞株をヌードマウスに移植し、作成した抗体を蛍光標識して体外イメージングにより、特異的にがんを検出した。:ⅱ)腸炎による再生モデル解析:マウスにSDSを用いた腸炎モデルを作成して腸上皮を障害し、再生時のエピレギュリン分子の発現を、腸組織切片の蛍光検出により顕微鏡解析した。どのEGFファミリーの上昇が見られるかを検討し、EGFファミリーメンバーが幹細胞上のEGF受容体に作用することが、腸管修復に関与するとの仮説を検証する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
特異的な抗体を作成し、体外イメージングを行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
再生モデルにおける、EGFファミリー分子の発現の同定、幹細胞の同定
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Causes of Carryover |
計画の進行に伴い増額が必要になった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
いくつかの抗体の購入
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