2014 Fiscal Year Research-status Report
肥満・メタボリック症候群に対する新しい治療薬の開発:ARIA阻害化合物の合成
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26670406
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Research Institution | Kobe Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
池田 宏二 神戸薬科大学, 薬学部, 准教授 (90423871)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | PTEN / ARIA |
Outline of Annual Research Achievements |
ARIA-PTEN結合阻害作用を有する低分子化合物であるcompound-30 (C30)と類似の構造を有する低分子化合物を68化合物選抜した。これらC30類似化合物のARIA-PTEN結合阻害作用をmKGアッセイと免疫沈降法を用いて解析した。その結果、4つのC30類似化合物がARIA-PTEN結合阻害作用を示したが、残念ながらその作用はいずれもC30より弱かった。一方、MTSアッセイによる細胞毒性の評価では、ほぼ全てのC30類似化合物がC30より低い細胞毒性を示した。以上、C30と類似の構造を有する化合物の機能評価の結果、C30を超えるARIA-PTEN阻害作用を有する化合物を発見することが出来なかった。また期間中にmKGアッセイの感度を上げるための最適化を実施した。いくつかの培養細胞株を使用したが、当初使用していたCHO-K1細胞が最もmKGアッセイに適していることがわかった。次にトランスフェクションに使用するリポフェクタミンの量とPTEN, ARIA発現ベクターの量を様々な組み合わせで実行した。その結果、ARIA:PTEN=1:3の割合でリポフェクタミン1.5ul/24-wellで最も高い感度を得られることがわかった。今後はC30と異なる基本骨格を有するARIA阻害化合物のスクリーニングを新たに実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
Compound-30類似化合物の細胞毒性およびARIA-PTEN阻害作用の評価は概ね予定通り終了している。
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Strategy for Future Research Activity |
Compound-30類似化合物は細胞毒性は低いものの、ARIA-PTEN結合阻害作用ではC30を凌駕することができなかった。これら結果からC30に変わる新たなシード化合物の探索が必要であると考えている。そのためには、mKGアッセイよりも高感度でハイスループットなアッセイ法が必要であり、現在は新たなアッセイ系の開発を進めている。
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