2015 Fiscal Year Annual Research Report
肥満・メタボリック症候群に対する新しい治療薬の開発:ARIA阻害化合物の合成
Project/Area Number |
26670406
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Research Institution | Kobe Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
池田 宏二 神戸薬科大学, 薬学部, 准教授 (90423871)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 肥満 / メタボリック症候群 / 脂肪組織 / 血管新生 |
Outline of Annual Research Achievements |
私達が世界に先駆けて発見した新規遺伝子ARIAは血管新生を抑制的に制御する分子である。ARIA欠損マウスでは脂肪組織の血管新生が亢進する結果、肥満・メタボリック症候群に抵抗性を示すことがわかった。従って、ARIAの阻害は全く新しい肥満・メタボリック症候群の治療法となる可能性が高いと考えられた。ARIAはPTENとの結合を介してその効果を発揮するため、ARIA阻害化合物の作用点として、ARIA-PTEN結合阻害に焦点を当てた。私達はin silicoスクリーニングを行い、ある化合物(C30)がARIA-PTEN結合阻害作用を有することを見出した。本研究課題ではC30類似化合物のARIA阻害作用を検討することでARIA阻害化合物のリード候補を得ることを目的とした。70種類のC30類似化合物を既存の化合物リストから抽出し、そのARIA-PTEN阻害作用を検証した。その結果、4つのC30類似化合物にARIA-PTEN阻害作用があることが判明したが、4つの化合物は同じ基本骨格を有していた。4つの化合物はC30比して総じて低い細胞毒性を示したものの、ARIA-PTEN結合阻害作用はC30に比べて明らかに弱く、優れたARIA阻害剤を開発する手がかりを得ることは残念ながら叶わなかった。 そこで私達は化合物スクリーニングを新たに行うためのスクリーニング系の開発を行った。リコンビナント蛋白を用いたcell freeのアッセイ系をアルファスクリーニングの系で構築することとし、Glutathioneアクセプター・anti-FLAG抗体ドナービーズの組み合わせで、リコンビナントARIA-PTENの結合を検出できた。しかし、バックグラウンドが相応に高く、Signal/Noise比 (S/N比)が悪いことが改善すべき問題として残っている。今後はバッファー中に界面活性剤やBSAなどを加えることでバックグラウンドを低減させ、S/N比を改善させることを目指した実験を行っていく予定である。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Diabetes-related ankyrin repeat protein (DARP/Ankrd23) modifies glucose homeostasis by modulating AMPK activity in skeletal muscle2015
Author(s)
Shimoda Y, Matsuo K, Kitamura Y, Ono K, Ueyama T, Matoba S, Yamada H, Wu T, Chen J, Emoto N, Ikeda K
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Journal Title
PLos ONE
Volume: 10(9)
Pages: e0138624
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research / Acknowledgement Compliant
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[Journal Article] Loss of Apoptosis regulator through modulating IAP expression (ARIA) protects blood vessels from atherosclerosis2015
Author(s)
Matsuo K, Akakabe Y, Kitamura Y, Shimoda Y, Ono K, Ueyama T, Matoba S, Yamada H, Hatakeyama K, Asada Y, Emoto N, Ikeda K
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Journal Title
J Biol Chem
Volume: 290(6)
Pages: 3784-3792
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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