2014 Fiscal Year Research-status Report
ハイスループットスクリーニングを用いた小細胞肺癌の新規診断法と治療法開発
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26670423
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
下條 正仁 関西医科大学, 医学部, 講師 (90591925)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 小細胞肺がん / nSR100 / miRNA |
Outline of Annual Research Achievements |
現代社会の死因のトップである「癌」の発症機序と治療法は確立しておらず、早期診断・有効な治療法が重要である。最近、申請者は、SCLC特異的スプライシングアクティベーターnSR100(Srrm4)の発現上昇と転写抑制因子RESTアイソフォーム(sREST)の発現が腫瘍形成に著しく関与しているという新しいデータを報告した。さらに、SCLCの腫瘍形成に関係しているnSR100発現に影響する特異的miRNAを患者血液中に検出しており、SCLC患者を含む多くのがん患者と健常者の血液を用いて、これらのmiRNAの発現解析を行った。献血血液より健常者血液を、さらに患者血液は本人の同意を得て入手した。血清中のmiRNAはtotal RNAとして抽出し、miRNAの解析は特異的プライマーを用いた方法で行った。現在、各血清10-20サンプル数を継続して解析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実績の概要に示した通り、各血清の入手およびmiRNAの解析は順調で問題なく行えている。今後も解析を継続し、得られた結果をまとめる予定である。nSR100をターゲットとするリポーターアッセイ系の構築は、適切なものを検討・作成中である。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの研究結果を確認するとともに、血清中のmiRNAの解析を順調に進めていく。HTSに使用できるリポーターアッセイ系の構築を進め、nSR100発現に影響する因子の探索を網羅的に行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
当初の予定通りの経費であるが、研究の進行度により若干分次年度使用となった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
当初の予定通りの研究経費であり、研究費は主に細胞培養とスクリーニングに多く用いられる。実験試薬、細胞培養試薬、動物実験など、さらに研究結果を発表する目的で、学会発表と論文投稿に用いられる。
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Research Products
(4 results)