2016 Fiscal Year Annual Research Report
Models for developmental disorder induced by interaction of maternal stress and fetal factors
Project/Area Number |
26670512
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
福田 敦夫 浜松医科大学, 医学部, 教授 (50254272)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ストレス / 脳発達 / WNK / KCC2 / GABA / コルチコステロン / GAD / 低栄養 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.GAD67ヘテロ欠損母体ストレスモデル胎仔脳の網羅的DNAメチル化解析:RRBS法でのパイロットスタディの結果、GABA細胞の発生・移動・シナプス可塑性に関連する遺伝子のメチル化が亢進していた。本年度は再現性を確認する実験を再度行った。メチル化が亢進していた遺伝子の発現が実際に変化しているか確認するための実験をさらに行い、マイクロアレイ法により解析した。GABA作動性微小シナプス後電流をパッチクランプで解析したところ頻度が有意に減少していた。 2.KCC2のWNK-SPAK-OSR1によるリン酸化部位に変異を導入したマウス胎仔脳の神経細胞の発生・移動・神経機能の解析:EdUによる細胞分裂アッセイで導入当日に発生した細胞(EdU陽性)の発生/移動を解析した。海馬、中隔核、大脳皮質、視床下部で細胞分布・数に異常が見られたが、2光子顕微鏡で観察したシナプススパイン形成は正常であった。 3.タウリントランスポーターKOマウスの大脳皮質神経細胞の電気生理学的解析:タウリンはWNK-SPAK/OSR1-NKCC/KCCのリン酸化カスケードを活性化する。タウリンは低栄養で減少し、塩分や細胞容積の調節と関係する。タウリントランスポーターKOで細胞内タウリンが減少した状態での大脳皮質神経細胞ではGABA作動性微小シナプス後電流の振幅と頻度が減少していたが、受容体の感度は正常であった。また、網羅的リン酸化アッセイで解析したところpSTAT3とAKTに大きなリン酸化の変化があった。 4.前年度に見出した所見の検討:母体ではGABAがCRH分泌増加に働く可能性が示唆されたので、正中隆起へのCRHニューロン軸索終末へのGABAの投射が弓状核から出ていることを発見した。2光子顕微鏡によるCaイメージングの結果GABA作用が興奮性と判断した。しかし、胎仔ではこの系の発達がまだないことも示唆された。
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Research Products
(32 results)
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[Journal Article] Impaired neuronal KCC2 function by biallelic SLC12A5 mutations in migrating focal seizures and severe developmental delay.2016
Author(s)
Saitsu H, Watanabe M, Akita T, Ohba C, Sugai K, Ong WP, Shiraishi H, Yuasa S, Matsumoto H, Beng KT, Saitoh S, Miyatake S, Nakashima M, Miyake N, Kato M, Fukuda A. and Matsumoto N.
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Journal Title
Scientific Reports
Volume: 6:30072
Pages: -
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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