2014 Fiscal Year Research-status Report
非侵襲的採取角層を用いたプロテオーム解析によるアトピー性皮膚炎バリア異常の評価
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26670524
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
戸倉 新樹 浜松医科大学, 医学部, 教授 (00172156)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂部 純一 浜松医科大学, 医学部, 助教 (30631494) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 免疫学 / 発現制御 / 細胞・組織 / 蛋白 |
Outline of Annual Research Achievements |
アトピー性皮膚炎(AD)は表皮角層バリアの障害により、外来抗原の角層透過性が亢進し、さらに抗原との接触や掻破が角化細胞、樹状細胞、T細胞の免疫系を促進することによって発症する。表皮バリア機構はフィラグリン(FLG)を始めとする構造蛋白質によって構築され、それを分解するプロテアーゼとそのインヒビターが調節する。従来、バリア機能を測定する方法として経表皮水分蒸散量、角質水分量などが行われてきた。しかしバリア機能を角層蛋白質の種類と量の変化で把握できれば、バリア障害の直接的原因に迫ることが可能である。しかしバリア状態は、併存する炎症、発汗、抗菌ペプチド作働などと深く関わっており、それらを同時に把握する必要がある。本研究では、AD患者の角層を非侵襲性のテープストリッピング採取することにより得て、角層抽出蛋白質をQ-extractable orbitrap LC/MS/MSにて解析し、様々なバイオマーカーと成りうる分子を同定した440蛋白質から見出すことができた。それらは、角層バリア機能に関わる蛋白質、角層バリア機能に関わるプロテアーゼ、抗菌ペプチド、汗関連蛋白質、炎症関連血漿蛋白質に分けることができた。これらの蛋白質の中には、健常人角層での量と有意に異なるもの、外因性と内因性ADによって異なるものなどがあった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
十分な深達度であり、当初予想したより早く論文出版に到達している。
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Strategy for Future Research Activity |
ADにおいて健常皮膚より大きく異なった量を示した蛋白に、フィラグリン、カリクレイン、GCDFP15、物質Xなどがある。フィラグリンの解析は遺伝子変異も含めてすでに、当研究室で行っており、カリクレインについても基礎研究を行った。GCDFP15については、その一部はすでに論文受理されているが、さらに検討を重ねたい。物質Xについては、すでに欠損マウスを作成しつつあり、それを用いて研究を進展させる予定である。
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Remarks |
浜松医科大学医学部皮膚科学講座ホームページ http://www2.hama-med.ac.jp/w1b/derm/index.html
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Research Products
(14 results)
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[Journal Article] Proteome analysis of stratum corneum from atopic dermatitis patients by hybrid quadrupole-orbitrap mass spectrometer.2014
Author(s)
Sakabe J, Kamiya K, Yamagichi H, Ikeya S, Suzuki T, Aoshima M, Tatsuno K, Fujiyama T, Suzuki M, Yatagai T, Ito T, Ojima T, Tokura Y
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Journal Title
J Allergy Clin Immunol
Volume: 134
Pages: 957-967.e8
DOI
Peer Reviewed
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