2014 Fiscal Year Annual Research Report
末梢循環性間葉系幹細胞の炎症抑制作用を利用した新しい皮膚疾患治療法開発
Project/Area Number |
26670531
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
玉井 克人 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 寄附講座教授 (20236730)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 皮膚炎 / HMGB1 / 間葉系幹細胞 / 抗炎症 / 再生誘導 |
Outline of Annual Research Achievements |
難治性皮膚疾患の病態における末梢循環性間葉系幹細胞の役割解明と治療への応用のための研究を進めた。具体的には、皮膚の炎症性病態における末梢循環性間葉系幹細胞の関与を解明する目的で、1)皮膚移植モデル、2)接触性皮膚炎モデル、の2つのモデルを用いて解析を進めた。皮膚移植モデルにおいて、骨髄由来間葉系幹細胞の集積は植皮片の壊死により誘導される炎症反応を抑制的に制御すること、そのメカニズムとしては、骨髄由来間葉系幹細胞が放出する抗炎症分子TSG-6が浸潤白血球からの炎症性サイトカインTNF-aやIL-1bの産生を抑制し、抗炎症性サイトカインIL-10の発現を誘導することを明らかにした。また、骨髄内間葉系幹細胞を減少させたマウスではこれらの抗炎症作用が減弱すること、骨髄間葉系幹細胞血中動員因子HMGB1を静脈内投与することで、間葉系幹細胞の皮膚への集積が増加して抗炎症作用を増強できることを明らかにした。接触性皮膚炎モデルでは、炎症反応惹起24時間後における静脈内へのHMGB1単回投与により皮膚の炎症反応(皮膚組織の浮腫、炎症性細胞浸潤、炎症性サイトカイン産生)を抑制できることが明らかとなった。これらの成果を基に、現在難治性皮膚疾患治療薬としてHMGB1創薬のための準備を進めている。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Transplanted bone marrow-derived circulating PDGFRα+ cells restore type VII collagen in recessive dystrophic epidermolysis bullosa mouse skin graft.2015
Author(s)
Iinuma S, Aikawa E, Tamai K, Fujita R, Kikuchi Y, Chino T, Kikuta J, McGrath J, Ishii M, Iizuka H, Kaneda Y.
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Journal Title
J Immunol
Volume: 194
Pages: 1996-2003
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant
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