2014 Fiscal Year Research-status Report
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26670539
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
岩田 泰秀 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (10285025)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
亀野 陽亮 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (40537255)
山田 浩平 浜松医科大学, 学内共同利用施設等, 講師 (50588879)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 自閉症スペクトラム障害 / 遺伝子環境相互作用 / セロトニン神経 / メチル化異常 / エピジェネティクス |
Outline of Annual Research Achievements |
アメリカ脳バンク(Autism Tissue Program)から得た自閉症者死後脳及び健常者死後脳を用いALLPrep DNA/RNA Mini Kitを用いて、縦線核組織からgDNA及びmRNAを抽出し、gDNA及びmRNAがその後の実験に耐え得るクオリティーを有しているかについてAgilent2100Bioanalyzerを用いて確認。gDNAについてメチル化解析用アレイ(Infinium HumanMethylation450 BeadsChip)を用いて、メチル化異常サイトを網羅的に解析・同定。得られた結果について遺伝子解析用ソフト(GenomStusio)を用いて解析。以上の解析より自閉症脳においてメチル化以上の認められたサイトおよびそのサイトを持つ遺伝子を網羅的に同定を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
サンプルの遅れ等。
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Strategy for Future Research Activity |
メチル化異常の定量的解析。1)gDNA に亜硫酸水素ナトリウムを作用させ、非メチル化シトシン基をウラシル基に変換(QIAGEN Epitect Bisulfite Kit)。2)Bisulfite 処理したgDNA を用いて、対象遺伝子をPCR で増幅後、メチル化部位特異的制限酵素を用いてPCR 産物を切断する。メチル化されたDNA は断片化し、非メチル化DNA は断片化しない。Agilent Bioanalyzer 2100 にてキャピラリー電気泳動を行うことで、断片長の違いによって異なるバンドを得る。その比からDNAメチル化率を算出。 メチル化異常による遺伝子発現への影響。1)前年度に抽出したmRNA からcDNAを合成。2)セロトニン神経系関連遺伝子の発現をリアルタイムPCR 法によって解析。コントロールはACTB, GAPDH を用いる。メチル化異常の認められた遺伝子で、発現の変化を確認。メチル化率と遺伝子発現の相関を解析し、その関連性についても検討する。
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Causes of Carryover |
消耗品の購入の調整
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
消耗品の購入
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