2015 Fiscal Year Annual Research Report
アルツハイマーモデルマウスでの高感度C-13グルコースMR脳内代謝マップの研究
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26670554
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
森川 茂廣 滋賀医科大学, 神経難病研究センター, 客員教授 (60220042)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳沢 大治郎 滋賀医科大学, 神経難病研究センター, 准教授 (50581112)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | アルツハイマー病 / APPマウス / 脳代謝画像 / グルコース代謝 / 13C-NMR |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は前年度に改良したハードウェア、ソフトウェアを利用して、アルツハイマーモデルであるAPPマウスを用いて、hemizygoteとwild typeの脳内グルコース代謝の比較検討に着手した。hemizygoteのマウスは月齢18か月を過ぎるころには、脳内に著明なアミロイド沈着が起こることが確認されているため、hemizygote、wild typeともに月齢18から24か月のマウスを一晩絶食として実験に使用した。マウスはイソフルランにて全身麻酔を行い、仰臥位で固定し、13Cグルコース投与前の水平断面の1H-MR画像(25mmx25mm)と同じサイズの断面での13Cグルコース代謝画像データ収集を行った後腹腔内に留置したポリエチレンチューブから体重1kgあたり1.5gの13Cグルコースを15%水溶液として磁石外から投与し、1回23.5分間での13Cグルコース代謝画像データの収集を投与3時間後まで連続的に行った。最後に再度投与前と同一条件で1H-MR画像を撮像しマウスの頭部の位置にずれがないことを確認した。マウスは高齢であるため脳底部や腹腔内に腫瘍を認めて実験に適さないものも存在したため、hemizygote、wild type各7匹のデータを解析して比較した。眼窩部分のSaturation Pulseにより同部分の脂肪に天然に存在する13Cの信号は抑制されたが、耳介周囲や頭蓋周辺の骨格筋に由来する脂肪からの信号が脳由来の信号よりはるかに強く認められ、画像として脳由来の信号を評価することは極めて困難であった。そこで脳に相当する領域部分のみのスペクトルを抽出する試みを行った。両群ともに脳由来の13Cグルタミン酸・グルタミンの信号は2時間頃まで増加し、118分から141分に収集されるデータがピークとなりその後漸減した。しかしその信号レベルは実験ごとにばらつきが大きく、2群間に明らかな差異は認められず、またAPPマウスに特異的な代謝物の信号も検出できなかった。
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Research Products
(17 results)
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[Presentation] Effects of Novel Curcumin Derivative with C-4 Substituent on Cognitive Impairment and Amyloid Deposition in Appswe/PS1dE9 Mice.2015
Author(s)
Yanagisawa D, Ibrahim NF, Durani LW, Hamezah HS, Taguchi H, Morikawa S, Hirao K, Shirai N, Tooyama I.
Organizer
Alzheimer’s Association International Conference on Alzheimer’s Disease 2015,
Place of Presentation
Washington DC, USA
Year and Date
2015-07-18 – 2015-07-23
Int'l Joint Research
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