2015 Fiscal Year Annual Research Report
新しいイレウス管挿入術の検討:CT透視下でのイレウス管挿入
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26670567
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
村上 健司 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教 (70590800)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金井 詠一 麻布大学, 獣医学部, 助教 (20632219)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | イレウス / IVR |
Outline of Annual Research Achievements |
背景:閉塞性イレウスに対し、イレウス管は本邦にて広く普及している方法である。イレウス管は小腸に対する迅速な減圧が可能であり,閉塞部位に近いほどその減圧効果が期待される。胃や小腸のたわみが高度であるような症例などでは、イレウスの原因となっている狭窄部まで進めることが困難であることがある。この場合は症状を経過観察するか改善なければ手術となる。イレウス管の挿入方法は、内視鏡を使用するなど改良はあれどこの20 年来大きな発展の無かった方法である。今回われわれはCT下で、経皮的にイレウス管を挿入できないかと考えた。その前段階として、経皮的な腸管穿刺に関して、安全性と効果を確認するため、動物実験を行った。ビーグル犬を1頭使用し、CT 透視下で、直接腸管を穿刺、腸管内容を吸引する実験を行った。 方法:ビーグル犬に全身麻酔下に経肛門的に直腸バルーンカテーテルを挿入。バルーンを拡張後、薄めた造影剤を注入。腸管を拡張し、CTを撮影し、穿刺前の腸管の容積を計測かつ穿刺部位を確定。18Gの穿刺針にて腸管を穿刺・吸引し、抜去。CTを撮影し、穿刺後の腸管及び腸管外漏出液の容量を計測。 結果:穿刺前小腸・結腸の容積(261.8ml),穿刺後腸管内容量211.9ml 吸引した量:31ml 腹腔内に漏れたair 0.48mlであった。 結語:CT下での経皮的腸管内容吸入の安全性と有用性について、文献を用いて考察する。今後研究が進み、CT下で経皮的なイレウス管挿入術まで、展開していることが、本研究の目的である。この研究成果を第24回消化器関連学会週間にて発表予定である
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