2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
26670580
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
竹内 恵 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (90420398)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸井 雅和 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10207516)
高田 正泰 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50452363)
佐藤 格夫 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (30409205)
平川 慶子 日本医科大学, 医学部, 助教 (30165162)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 乳がん / 核磁気共鳴法 / パターン認識 / スクリーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
乳がんは早期発見すると死亡率が減少することが分かっているが、さまざまな啓蒙活動にもかかわらず、乳がんの検診受診率はいまだ30%台と低い。検診受診率を上げることの重症性が指摘されており、血清による乳がん診断が可能である意義は非常に大きい。 本研究では倫理委員会で承認のもと得られた乳がん患者と健常者の血清を対象として、乳がん患者と健常者を識別できるかを検討した。検体の血清に対しNMR装置は7テスラ(300MHz)FT-NMR装置(JEOL)を用いて、プロトン(1H)についてNMR測定を行った。得られたNMR計測データを数値化し、パターン認識による解析を行った。主成分分析(PCA)によってデータの可視化し、さらにPLS-DA法によるクラス分類を行った。PLS-DAの解析結果では、スコアプロットにおいて、乳がん患者と健常者のスコア値はクラスター化して分布し、両群を判別し得る結果が得られた。 以上の成果は、血清を用いて乳がんの有無をスクリーニングする検査へと発展する可能性を示唆している。さらに、サンプル数を増加し、パターン認識によるスクリーニングツールとしてのモデル作りを推進していくための方向性を見出した重要な実積が得られたと考えている。
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