2015 Fiscal Year Annual Research Report
心筋再生治療薬封入ナノスフェア製剤を用いた心不全治療の開発
Project/Area Number |
26670616
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
澤 芳樹 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00243220)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今西 悠基子 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任研究員 (10707582)
寒川 延子 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任研究員 (30432579)
福嶌 五月 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80596867)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | オキシム誘導体 / ナノスフェアー / 虚血性心筋症 / DDS効果 |
Outline of Annual Research Achievements |
オキシム誘導体(原薬)のナノスフェアー(NS)製剤を作製(特許申請準備中)し、以下のin vivo試験を実施することにより、疾患局所集積効果(DDS)を確認した。 目的;ラット冠動脈完全閉塞モデルにオキシム誘導体NS製剤、又は原薬を単回尾静脈内投与を行い、有効性を比較検討することによりDDS効果を確認した。 方法;ラットLADを完全閉塞し、閉塞23時間後に心機能(EF)により等しく群分けを行い、オキシム誘導体NS又は原薬を単回静脈内投与を行った。群構成は、1群;Cont(媒体)、2群;オキシム誘導体NS:0.3mg/kg、3群;同 1mg/kg、4群; 同 3mg/kg、及び5群;オキシム誘導体(原薬)の3mg/kg(各郡n=5)を設定した。心機能(心エコー)は、群分け時、投与7日後、及び投与14日後に測定した。 結果;各群の投与後7日目および14日目のEF値の変化は,Control群では,投与前EF値(52.8±6.8%)に対し,それぞれ48.9±4.0%および39.0±5.2%と経日的に低下を示した。オキシム誘導体NS製剤投与の2群、3群、4群では用量相関的に心機能が回復し、4群群では,投与7日目;62.4±8.7%および14日目;58.2±13.2%と,投与前EF値(54.7±5.2%)と比較して有意な心機能の改善効果が認められた.一方,4群と同投与量である5群では,7日目および14日目のEF値は、ともに有意差は認められなかった. 考察;オキシム誘導体NS製剤はオキシム誘導体(原薬)に比し、DDS効果を示すことにより、有意な有効性を示すことが示唆された。
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Research Products
(4 results)