2014 Fiscal Year Research-status Report
数値流体力学解析を用いた未破裂脳動脈瘤の破裂予測に関する研究
Project/Area Number |
26670641
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
鈴木 秀謙 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90345976)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阪井田 博司 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40273362)
松島 聡 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), リサーチアソシエイト (50252367)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 脳動脈瘤 / 数値流体力学 |
Outline of Annual Research Achievements |
数値流体力学Computational Fluid Dynamics (CFD)は脳動脈瘤の病態を解析する目的で発展してきたが、解析技術の標準化および解の検証や妥当性に関して、未だに多くの課題が残っている。本研究では、第一にCFD解析技術の標準化を行う。次いで、主観的評価である脳動脈瘤の形状不整を、CFDを利用して客観的に定量化し、脳動脈瘤の破裂リスク評価に役立てる。即ち、三次元的に血流の構造複雑性および時間依存性ゆらぎを示す新たなパラメーターを開発し、CFD的に脳動脈瘤の形状不整を定量化することを目的とする。その妥当性はまず脳動脈瘤モデル、次いで臨床例で検証する。本年度は、CFD解析結果に影響する可能性がある画像データの質や種類、格子作成技術、解析条件、造影剤注入速度や画像解像度などを含め、手技を標準化し、最適なデータ獲得および解析法を確立した。さらに3-matic 7.0と呼ばれるソフトで分岐部動脈瘤の理想モデル (Control model)および複雑な形状の動脈瘤としてブレブモデル (Bleb model)を作成し、三次元的に血流の構造複雑性および時間依存性ゆらぎを示す新たなパラメーター開発を試みた。いくつか候補となるパラメーターを開発したので、その有効性をまず後方視的に検証した。同時に地域病院との間にVirtual Private Network (VPN)を利用した三重県脳動脈瘤ネットワークを構築し、未破裂脳動脈瘤データベース、解析法の普及、臨床応用を開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画通りに研究は順調に実施できている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、計画通りに研究を実施する予定である。
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