2014 Fiscal Year Research-status Report
骨肉腫における変異型イソクエン酸デヒドロゲナーゼの発現解析
Project/Area Number |
26670653
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
土屋 登嗣 山形大学, 医学部, 講師 (30400576)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高木 理彰 山形大学, 医学部, 教授 (40241707)
菅原 正登 山形大学, 医学部, 助教 (60444030)
高窪 祐弥 山形大学, 医学部, 講師 (80431641)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 骨肉腫 / 変異型イソクエン酸デヒドロゲナーゼ |
Outline of Annual Research Achievements |
イソクエン酸脱水素酵素(isocitrate dehydrogenase: IDH)は、ヒトではIDH1、IDH2、IDH3の3つのサブタイプがある。その中でIDH1/2の変異はグリオーマの予後診断マーカーとして有用とされており、特異的モノクローナル抗体(MsMab-1)による変異型IDH1/2の検出も可能となっている。一方で内軟骨腫や軟骨肉腫などの軟骨形成性腫瘍でもIDH1/2の変異が確認されている。この研究の目的は、骨肉腫において、IDH1/2遺伝子変異を検証することである。また、IDH1/2遺伝子異常がと臨床情報(組織型、化学療法の効果、予後など)との関連付けを行い、予後予測マーカーとして使用できるか検討することである。 平成26年度と27年度の2年間おいて、解析検体の目標数は100である。現在、予定されている7施設の内、4施設から60検体をご協力を頂いた。合わせて、臨床情報も頂いた。まだ、検体の協力頂いていない3施設も倫理委員会の申請などを進めている。今後、提供を頂ける予定になっている。 それらの提供いただいた合計60検体が到着し次第、順次、解析を行ってきた。パラフィン包埋切片にて、IDH1/2の変異の検出において、特異的モノクローナル抗体(MsMab-1)を用いて、免疫染色にてスクリーニングを行った。その60検体の約半数に、異常発現を認めた。 免疫染色陽性例からパラフィン包埋切片から腫瘍DNA抽出し、IDH1、2遺伝子それぞれにおいて、PCRにて増幅し、塩基配列の変異を検出した。 今後、これらの遺伝子変異の結果と臨床情報の関連を単因子、多因子解析法用いて、評価検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
解析検体の目標は100である。現在、60検体の解析を行った。これは、東北地区の各腫瘍関連施設において、7施設中、4施設からの検体の提供を頂いた。3施設は承諾委員会での申請中である。3施設からの検体の提供を待っている。
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Strategy for Future Research Activity |
検体の提供いただいていない施設での倫理委員会の申請の協力している。引き続き、検体の提供をお願いしていく。 今後、これらの遺伝子変異の結果と臨床情報の関連を単因子、多因子解析法用いて、評価検討する。
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Causes of Carryover |
予定より安価に物品等を購入できたため、繰越額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度計画に基づき、使用する。
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