2014 Fiscal Year Research-status Report
DIOファミリー分子と甲状腺ホルモンシグナルによる関節軟骨制御機構の解明
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26670654
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山神 良太 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (00722191)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森崎 裕 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (30508099)
谷口 優樹 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (80722165)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 整形外科学 |
Outline of Annual Research Achievements |
DIO1-3、甲状腺ホルモン受容体の関節軟骨細胞における発現をリアルタイムRT-PCR、免疫組織染色法にて解析したところ、DIOは1、2が、甲状腺ホルモン受容体は全てのアイソフォームが、それぞれ発現していた。 細胞培養実験では、甲状腺ホルモンの投与にて関節軟骨細胞の増殖速度が増加し、また増殖に伴う脱分化も軽減される傾向がみられた。DIO1,2の過剰発現だけではこのような変化は得られなかったが、甲状腺ホルモンの投与下では相乗的な効果が観察された。siRNAを用いた抑制系も作成したが、DIO単独のノックダウンでは甲状腺ホルモンに対する応答に目立った変化は見られなかったため、現在両者のダブルノックダウン細胞を作成中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
細胞培養レベルでの検討は当初の予定通りの進捗である。予算の問題もあってin vivoの解析は次年度に見送った。
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Strategy for Future Research Activity |
DIOのダブルノックダウンの系で細胞増殖や脱分化の程度を評価し、DIO1, DIO2の相互の代償を証明する。また甲状腺ホルモンシグナルの下流を各マーカータンパクの評価によって探索する。 軟骨細胞ではDIO1,2の両者がともに重要な役割を果たしていることが示唆されたため、この両者のfloxマウスを入手を試み、得られ次第in vivoでの検討を開始する。
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Causes of Carryover |
in vivoの解析を次年度に見送ったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
in vivoの解析にかかるマウス、試薬、実験機器等。
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