2014 Fiscal Year Research-status Report
骨髄の造血幹細胞ニッチ獲得機構の進化的解析による骨・造血相互作用の探索
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26670657
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
山口 朗 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (00142430)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 造血 / 骨芽細胞 / ニッチ / アフリカツメガエル / マウス |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒトの骨は運動器として重要や役割を担うとともに骨髄造血の恒常性を維持するのに必須な組織である。特に骨芽細胞系細胞は造血幹細胞ニッチの構成に重要な役割を担っているが、そのメカニズムは十分に明らかにされていない。申請者は、脊椎動物の進化における骨の形態と機能の変遷を解析する過程で、カエルの骨髄では造血系細胞が骨表面に局在していることを見いだし、カエルは骨芽細胞系細胞と造血の相互作用を解析するのに適したモデルと考えた。本研究では、魚、カエルにおける骨芽細胞の造血幹細胞支持能をマウス、ヒトと比較検討することにより、脊椎動物の進化における骨髄造血幹細胞ニッチの獲得機構の理解を深め、ヒトの骨と骨髄造血機構/造血系疾患との関わりを探る新たな基盤を創成することを目的とする。 今年度は、ゼブラフィッシュの骨組織より骨芽細胞様細胞の採取法とアフリカツメガエルの長管骨骨髄をflash-outし、骨表面の骨芽細胞様細胞を酵素消化法で採取する方法を検討し、骨芽細胞様細胞の取得が可能な状況となった。マウスでは成長マウス骨髄から採取した骨芽細胞様細胞を用いる。また、In vivoイメージングで血管系を同定するためにAngioSenseを骨を同定するためにOsteoSenseをマウスとアフリカツメガエルに投与し、蛍光観察による観察を検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
カエル骨髄細胞のFACS解析によるside-population (SP) 細胞が効率よく採取できず、現在、この点を検討中である。また、5-FU投与実験による実験も効率よく実施できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
カエル骨髄細胞のFACS解析によるside-population (SP) 細胞の採取法と5-FU投与実験による実験を効率良く推進できるようにする。
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[Journal Article] Functional tooth restoration by next-generation bio-hybrid implant as a bio-hybrid artificial organ replacement therapy.2014
Author(s)
Oshima M, Inoue K, Nakajima K, Tachikawa T, Yamazaki H, Isobe T, Sugawara A, Ogawa M, Tanaka C, Saito M, Kasugai S, Takano-Yamamoto T, Inoue T, Tezuka K, Kuboki T, Yamaguchi A, Tsuji T
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Journal Title
Scientific Reports
Volume: 4
Pages: 6044
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Presentation] 骨形成と骨再生2014
Author(s)
山口 朗
Organizer
日本口腔外科学会第41回教育研修会
Place of Presentation
大阪歯科大学、大阪府
Year and Date
2014-07-26
Invited
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