2015 Fiscal Year Annual Research Report
変形性関節炎におけるエンドサイトーシスの新たな機能とその重要性
Project/Area Number |
26670665
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
廣畑 聡 岡山大学, 保健学研究科, 教授 (90332791)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 浩司 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (80325092)
大月 孝志 岡山大学, 保健学研究科, 非常勤研究員 (10534802)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 軟骨 / 培養細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
アグリカンを分解する最もメジャーなアグリカナーゼとされるADAMTS5が何故ヒトOAサンプルでは発現量が多くないのか、という疑問に答える一つの仮説として、細胞膜表面に存在するタンパク質を細胞内に取り込むことで除去するエンドサイトーシスが関与している可能性を検証すべく以下の実験を行った。
まず、軟骨様細胞であるOUMS-27細胞をサイトカイン刺激したところ、軟骨特異的な細胞外マトリックス成分であるアグリカンの分解促進を認めた。このことから、同細胞はアグリカナーゼ発現制御機構を検証する実験系で妥当であると考え、以下の実験を行った。 N-Hydroxysuccinimide (NHS)-SS-biotinでラベルした後に、エンドサイトーシスにて細胞内に取り込まれたビオチンを検出する実験系を構築した。4℃ではエンドサイトーシスは起こらず、37℃においてエンドサイトーシスが起きていることを確認した。OUMS-27においてエンドサイトーシス関連分子であるLRP-1およびRAPの発現に対するサイトカイン刺激の影響を半定量的RT-PCR法にて検討した。IL-1β刺激24時間後に有意なLRP-1の発現増加を認めたが、一方でRAPのmRNA発現量には明らかな変化は認めなかった、 ウエスタンブロッティングにてLRP-1タンパクの変化をサイトカイン刺激前後で比較したところ、IL-1β刺激後24時間ではLRP-1タンパク増加に加えて新たな小さなバンドをLRP-1抗体で検出することに成功した。これは一部が切断された短いLRP-1であると考えられた。LRP-1の切断がエンドサイトーシスに影響することが予想され、LRP-1切断によるエンドサイトーシス機能不全がアグリカナーゼ活性を制御している機構の一つである可能性が示唆された。
|
Research Products
(14 results)
-
[Journal Article] MMP-13 is constitutively produced in human chondrocytes and co-endocytosed with ADAMTS-5 and TIMP-3 by the endocytic receptor LRP12016
Author(s)
Yamamoto K, Okano H, Miyagawa W, Visse R, Shitomi Y, Santamaria S, Dudhia J, Troeberg L, Strickland DK, Hirohata S, Nagase H
-
Journal Title
Matrix Biol
Volume: S0945-053X(16)
Pages: 30031-30032
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
-
-
-
-
-
-
-
[Presentation] The Impact of Dyslipidemia and MDA-LDL on Coronary Slow Flow Phenomenon in Patients with Unstable Angina Pectoris2016
Author(s)
Naofumi Amioka, Tatsuya Yamaji, Naoaki Matsuo, Kenzo Kagawa, Yukari Nakano, Daisuke Yamada, Nobuhiko Ohnishi, Atsushi Takaishi, Masayuki Ueeda, Satoshi Hirohata, Hiroshi Itoh
Organizer
第80回日本循環器学会学術集会
Place of Presentation
仙台市
Year and Date
2016-03-18 – 2016-03-20
-
-
[Presentation] Is Versicanolysis associated with tumor angiogenesis?2016
Author(s)
Keiichi Asano, Junko Inagaki, Yuri Shoji, Matthias Hofmann, Takashi Ohtsuki, Aya Hirata, Teruyuki Kawadi, Yoshifumi Ninomiya, Satoshi Hirohata, Toshitaka Ohashi
Organizer
第8回高度医療都市を創出する未来技術国際シンポジウム
Place of Presentation
岡山市
Year and Date
2016-02-06 – 2016-02-06
Int'l Joint Research
-
-
-
-