2015 Fiscal Year Annual Research Report
刺激特異説に基づき神経線維をターゲットとした新たな痛み治療法の開発
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26670684
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
川股 知之 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (80336388)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 痛み / 末梢神経 / 受容体 |
Outline of Annual Research Achievements |
痛みは、熱・機械・化学刺激などによって惹起される。最近、特定の末梢神経が特定の痛み刺激を選択的に感知・伝達するlabeled line theoryが一部の痛みで合致することが報告されている。そこで、“臨床上問題となる種々の病的な痛みが同様にlabeled line theoryに合致するか”を各種痛み動物モデルを用いて検討し、痛み受容体を見出すことを目的に研究を行った。その結果、選択的神経毒を用いて、TRPV1陽性神経が炎症および皮膚切開によって惹起される熱性痛覚過敏を選択的に感知し、IB4結合神経が炎症および皮膚切開によって惹起される機械性痛覚過敏を選択的に感知することが明らかになった。一方で、IB4結合神経は神経障害によって惹起される機械性痛覚過敏には関与しなかった。したがって、IB4結合神経には炎症および皮膚切開によって惹起される機械性痛覚過敏を感知する受容体が存在することが推測された。そこで、臨床上問題になる炎症および皮膚切開によって惹起される機械性痛覚過敏を感知する分子を同定するために、IB4結合神経とIB4非結合神経に発現する遺伝子の網羅的解析と比較を行い、興味ある遺伝子を2つ同定した。
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Research Products
(6 results)