2015 Fiscal Year Research-status Report
統一管理方針下・多施設共同前方視研究による反復早産予防と早産病態細分化への挑戦
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26670724
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
木村 正 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90240845)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
冨松 拓治 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (30346209)
金川 武司 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 招へい准教授 (40346218)
光田 信明 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪府立母子保健総合医療センター(研究所), その他部局等, その他 (50209805)
味村 和哉 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50437422)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 既往早産 / プロゲステロン / 反復早産 |
Outline of Annual Research Achievements |
早産は周産期死亡や児の神経学的後遺症の要因であり、児の長期的な発達や健康状態にも影響を与えることが明らかにされている。このため早産の予防は周産期医療の大きな課題である。自然早産の既往がある妊婦は早産リスクが高いことが報告されている。本研究では、大阪大学産婦人科および4つの関連施設(愛染橋病院、大阪府立母子保健総合医療センター、りんくう総合医療センター、兵庫県立西宮病院)で年間約5000件の分娩件数を有する多施設共同臨床研究グループを立ち上げる。その研究グループ施設を受診する単胎妊婦のうち、自然早産既往妊婦を対象とした。全ての研究参加者に「科学的根拠に基づいて標準化した早産予防カウンセリング」を行い、母体背景・妊娠分娩経過・新生児経過を前方視的に調査し、反復早産率を算出し、多変量解析によって反復早産のリスク因子を明らかにすることを目的とした。本課題では、平成27年度は、下記の4つを主たる目標とした。①多施設でホームページなどの広報媒体を用いて広く既往早産妊婦を集める方策をたてること。②臨床検体を収集するシステムを立ち上げて、試料を収集すること、③反復早産予防プロゲステロン補充療法の有効性の検討と、有効/無効に関わる因子を探索し早産病態の細分化を目指すこと。①に関しては、大阪大学産婦人科および4つの関連施設病院すべてで、早産予防外来を設置し、既往早産妊婦を効率的に集められるようになり、症例登録を行っている。広報としては、各施設のホームページで本研究に関する情報や、既往早産の方の早産リスクについての情報を提供しているが、効果的とは言えないため、独立したウェブサイトを現在作成している最中である。②に関しては、試料採取のための倫理委員会の許可が得られたため、現在検体収集のための最終打ち合わせをしている。③に関しては、現在検体試料の収集が遅れているため、実行できていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
達成できた点 ①多施設のすべての施設において、自然早産既往妊婦を前向き研究にリクルートするシステムが公式に構築された。②多施設のすべての施設において、統一した方法で既往早産妊婦を管理するシステムが構築された。③このシステムを用いて前向きに症例登録を行っている。③パンフレットを作成して、既往早産妊婦への早産予防の必要性について自覚を促す方法が確立できた。④施設ホームページなどで、既往早産の方の早産リスクについての情報を提供できるようになった。⑤後方視的検討でリスク因子を抽出し、結果を論文として公表できた。⑥検体収集(膣分泌物、便)のためのシステム構築がようやく始められるようになった。⑦膣分泌物からmiRNAが採取できることを確認できた。
遅れている点 ①検体収集(膣分泌物、便)が進んでいない。②ホームページによる情報発信も各施設に依存しており、本研究自体の広告手段を構築できておらず、効率的に既往早産妊婦を集めることができていない。③膣分泌物を用いて解析する方針に変更した。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度の研究進捗状況を踏まえ、①検体収集(膣分泌物、便)を効率的に進めてゆき、解析を行う。さらに②効率的な情報発信が出来るようなシステムの構築を行って、効率的に既往早産妊婦を集められるようにする。③またこれら情報をより効率的に収集できる方法を構築する。
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Causes of Carryover |
今年度中に実施計画だった「REDCap」(データ収集システム)が遅れている為。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
「REDCap」のデータベースの構築費用で使用予定
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