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2014 Fiscal Year Research-status Report

iPS細胞による嗅覚障害の再生医療への基礎研究

Research Project

Project/Area Number 26670740
Research InstitutionUniversity of Fukui

Principal Investigator

藤枝 重治  福井大学, 医学部, 教授 (30238539)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 菅野 真史  福井大学, 医学部附属病院, 助教 (90444215)
Project Period (FY) 2014-04-01 – 2016-03-31
Keywords嗅覚障害 / 嗅神経 / 多能性幹細胞
Outline of Annual Research Achievements

本研究の主目的は多能性幹細胞から嗅神経を再生させるという挑戦的内容である。その前段階として、まず多能性幹細胞から胚様体、ニューロスフェアを経て神経細胞へと分化誘導し嗅神経障害のモデルマウスを治療するということにこの2年間を費やしている。
作年度はまず幹細胞を神経細胞へと分化誘導する研究をおこなった。
既に当研究室で 所持 しているES細胞をLIFを除いた培地で浮遊培養し、細胞の集合体(胚葉体)を形成させた。 胚様体は 原始外胚葉分化する能力を持つ。 胚様体にfgf2を含む無血清培地による浮遊培養法をおこなうことによって単一細胞由来の一時ニューロスフェアを作成した。 これが神経系前駆細胞 神経幹前駆細胞となる。次に、その状態から接着培養とし、分散培養することにより2次ニューロスフェアを作製した。二次ニューロスフェアより神経管前駆細胞を経て分化した神経細胞・グリア細胞を作成した。この誘導の成功をtubulin、gfap、CNPaseによる免疫染色で確認した。現在 作成した神経細胞の機能検査をおこなっているところである。
また、同時にipsによる神経幹細胞の誘導を試みている。しかし、マウス嗅上皮細胞由来のips細胞誘導に関しては、マウス嗅上皮細胞単一細胞の培養が困難であった。マウス嗅上皮由来のips細胞誘導は断念し、理科学研究所よりマウスips細胞の譲渡を受けた。現在マウスips細胞用いて、同様の結果を得られるか追加研究中である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

多能性幹細胞から神経細胞への分化誘導に関してはおおむね成功したと考えている。
しかしながら、本来マウスに対する移植実験等を開始している予定であったが、現在より嗅覚障害モデルマウスの飼育、および移植研究へと移る。

Strategy for Future Research Activity

Balb/C系マウスに 必須アミノ酸トリプトファンの代替物である 3 メチルインドールを腹腔内投与し嗅覚障害モデルマウスを作成するとともに、遺伝子組み換えOMP-tau-laczマウスを用いて吸入麻酔し全頭骨と鼻骨を削開し、嗅球と篩板を明視下に切断するという嗅神経外傷モデルを作成して神経細胞の移植実験を行う予定である。
移植は嗅列部にニューロスフェアを生着させる。外傷モデルマウスは肉芽や瘢痕を取り除いた後に移植が必要になると思われ、困難が予想される。bFGF因子の鼻腔内局所投与により球場基底細胞の増殖を試みてさらなる生着向上を目指す。
また、多様な匂い刺激に暴露させ多様な嗅覚機能の改善を図る。
臭い試験での生着評価とともに、移植後の継時的な組織評価を合わせて行う予定である。

Causes of Carryover

実験の遅延によるもの

Expenditure Plan for Carryover Budget

嗅覚障害モデルマウス作成および動物実験にかかわる費用

URL: 

Published: 2016-05-27  

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