2014 Fiscal Year Research-status Report
緑内障モデル動物を用いた網膜神経節細胞保護遺伝子治療
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26670756
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
池田 康博 九州大学, 大学病院, 講師 (20380389)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 網膜神経節細胞死 / 網膜神経節細胞保護 / 遺伝子治療 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、「実験1.緑内障モデル動物における網膜神経節細胞の細胞死とそのメカニズムの解明」と「実験2.緑内障モデル動物における網膜神経節細胞保護遺伝子治療の治療効果の検証」のテーマについて検討する予定であった。 実験1については、慢性の高眼圧モデル動物であるDBA/2Jマウスを用いて実験を開始し、生後2ヶ月目までの眼圧の推移の確認を行った。今後も経時的に眼圧測定を実施しながら、組織切片作製と網膜からのmRNA抽出を適宜行う。 実験2については、遺伝子治療用ベクターであるSIV-hPEDFとコントロールベクターであるSIV-EGFPの生産を実施し、至適濃度のベクターをそれぞれ回収することができた。今後はDBA/2Jマウスを用いた治療実験を予定通り開始する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
実験場所の移転に伴い、学内における各種手続き等に時間を要し、動物実験スペースの確保までに時間を要したため、動物実験の開始に遅れが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
実験スペースは確保でき、実験2の網膜神経節細胞保護遺伝子治療で使用する遺伝子治療用ベクターの生産も完了したことから、今年度はスムーズに実験を進めることが可能となる。そのため、当初予定したスケジュールに近づけるように実験を進める。
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Causes of Carryover |
動物実験の開始が遅れたため、動物実験関連の消耗品購入費が予定より少なかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
遅れた動物実験を当初の計画に近づけるため、動物実験関連の消耗品を購入する。
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