2014 Fiscal Year Research-status Report
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26670763
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
勝山 綾 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 技術補佐員 (50722873)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹下 孝之 東北大学, 大学病院, 助手 (70361095)
阿部 俊明 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90191858)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 小児腫瘍学 / DDS |
Outline of Annual Research Achievements |
抗癌剤マルチドラッグデリバリーシステムの技術確立と細胞の準備 複数の既存抗癌薬の徐放制御法を確立するために、デバイスの作製と徐放試験を行っている。 26年度にはまず抗癌剤と同時投与する免疫抑制剤であるシクロスポリンの単独デバイスの作製・徐放試験を行い、次に抗癌剤であるシスプラチン・シクロフォスファマイドの単独デバイスの作製から徐放試験までを終了した。薬剤濃度は250mg/mlでデバイスを作製した。デバイスは細胞培養用のプレートにPBS1mlに浸した状態で温度37℃湿度95%のインキュベータ内に置いた。薬剤はPBS中に徐放させ、数日間隔でPBSを交換する方法でサンプリングを行った。徐放サンプル中の薬量はHPLCを用いて測定し、経時的な徐放量を算出した。現在1-2週間の間一定量徐放されることを確認している。 また、動物実験で用いる網膜芽細胞由来Y79-Luc細胞の譲渡を完了した。培地はRPMI1640を基本培地とし、10%FBSと抗生物質を添加したものを用いている。浮遊性で非常に増殖性が高い細胞であり、実験に応じて大量に準備することが可能である。凍結再融解による再培養も問題なく行うことができた。この細胞にはルシフェラーゼが組み込まれているため、動物実験の際にはIVIS Spectrumという装置を用いて動物体外からルシフェラーゼ発光をモニタリングすることで、生体内での移植したY79-Luc細胞の挙動を解析することが可能となる。このルシフェラーゼの発現について、Bright-Glo Luciferase Assay System (Promega)を用いて細胞数と発光強度の直線性が得られており、ルシフェラーゼの安定的な発現を確認することができた。 以上のことから、現在デバイスが完成次第、動物実験の実施が可能となっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
マルチドラッグデリバリーシステムの開発において、動物実験を始める前にまずは単独で徐放制御できるデバイスの作製及び徐放試験方法を確立した上で、さらに複数の薬剤を徐放制御するデバイスを作製することが最も重要であるため
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Strategy for Future Research Activity |
複数徐放性のデバイスを用いて癌細胞株を用いたin vitroでの効果確認を行った後、動物網膜芽細胞腫モデル(ウサギ)の作製及びマルチDDSデバイスによるドラックデリバリーについての実験を行う。具体的には、デバイスを動物に移植後、複数薬剤徐放によるラットまたはウサギの薬剤眼内分布を調べ、最終的にはウサギ網膜芽細胞腫モデルでの癌抑制効果の確認を行う予定である。
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Causes of Carryover |
26年度はデバイスの作製と徐放試験を行い、動物実験までに至らなかったため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
主に動物実験のために、試薬や消耗品の購入を予定している
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Research Products
(1 results)