2016 Fiscal Year Annual Research Report
Relationship of hair growth induction with melanotic nevus
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26670772
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
寺師 浩人 神戸大学, 医学部附属病院, 教授 (80217421)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
榊原 俊介 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (50444592)
江尻 浩隆 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (70529552) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 母斑 / メラノサイト / 細胞増殖 |
Outline of Annual Research Achievements |
母斑細胞は未分化なメラノサイトとされる。本研究では培養メラノサイトを母斑細胞と近似し研究を行った。手術検体より得られたヒト皮膚をディスパーゼ処理し、表皮と真皮とを分離した。その後、表皮側をメラノサイト選択培地中に静置し、初代培養を行った。さらに継代しながら突起を持つメラノサイトを採取し、これを細胞株とした。これまでのわれわれが別途行っている研究結果からは、特定波長光を線維芽細胞に照射することで細胞増殖シグナルであるERKのリン酸化が更新することが明らかとなっており、メラノサイトにおいても同様の光受容機序が存在することが推測された。そこで、われわれは特定波長光に感受性をもつ視物質のメラノサイトにおける発現の検討を行い、また、そのセカンドメッセンジャーであるGタンパク質との共発現も確認した。これらGPCRに入力されたシグナルは細胞内カルシウム濃度に変化を及ぼすことが、視物質を発現している神経系細胞からは示されているため、カルシウムアッセイを行い、実際にメラノサイトがカルシウムを取り込むのか、を検討した。その結果、メラノサイトに特定波長光を照射することでカルシウムイオンを細胞外から取り込むことが示された。またその取り込みのピークは照射から約2分後に認められ、さらに照射を続けることでカルシウムイオン濃度が減少することも明らかとなった。一方で昨年までの研究では、毛包では外毛根鞘細胞には同様の視物質が存在するが内毛根鞘細胞では発現を認めなかった。このことから、有毛性母斑に対する光照射では母斑細胞と毛根を形成する細胞との間に類似した、あるいは異なったシグナル伝達機序が存在することが推測されるが、その意義はまだ明らかではない。
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