2015 Fiscal Year Annual Research Report
microRNAを用いたオーダーメイド顔面骨形成法の開発的研究
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26670773
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
矢野 浩規 長崎大学, 病院(医学系), 講師 (60325652)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 克弥 長崎大学, 病院(医学系), 客員研究員 (70722750)
平野 明喜 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (90208835) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | miRNA / 骨形成 / 骨調整 / 顔面骨 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、破骨細胞や造骨細胞における miRNA 機能を明らかにしsiRNA を用いて人為的に骨形成・吸収および骨周期コントロール法を開発することにあるが、その中でmiR-142 は免疫反応に関与することが miR-142 KO マウスを用いた解析により分かった。バイオインフォマティクスを用いmiR-142 標的遺伝子同定を行い、細胞骨格構成に関与する低分子量 G 蛋白質ファミリーに関与する結果が得られた。骨組織における miR-142 発現細胞の同定を目的に大腿骨内における miR-142 ファミリーの発現細胞の同定を ISH を用いて試みたが明らかな miR-142 シグナルを検出することが出来ず、代用手段として磁気ビースを用いて代表的な免疫細胞群(好中球、マクロファージ、T 細胞、B 細胞)を分離、miRNA 抽出、cDNA 合成を行い qPCR を用いて発現動態を解析した。その結果、脾臓における上記細胞群は、miR-142-3p 及び miR-142-5p を発現していることが確認された。また、miR-142 および低分子量 G 蛋白質 mRNA の結合解析ではCdc42、Rac、および Rho ファミリーは、代表的な低分子量 G 蛋白質ファミリーであることにより、miR-142 は、バイオインフォマティクス解析で上記分子群の翻訳抑制に関与していると推察された。そこで分子間相互作用を解析系の確立に着手し、比較的遺伝子導入を行いやすい NIH 3T3 細胞を用いて検討した。さらに本研究で構築したプラスミド群は、正確なルシフェラーゼ活性を保持していることが確認された。しかも細胞毒性は確認されなかった。よって、本研究成果により、miR-142 は骨形成における細胞運動に関与していることが推察された。今後は、miR-142 欠損マウスならびに突然変異マウスを用いて詳細に解析を行えばさらに興味ある結果が得られると期待出来る。
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[Presentation] 下直筋障害性眼窩底骨折2015
Author(s)
矢野浩規 平野明喜
Organizer
第58回日本形成外科学会・総会学術集会
Place of Presentation
ウェスティン都ホテル京都(京都府・京都市)
Year and Date
2015-04-08 – 2015-04-10
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