2014 Fiscal Year Research-status Report
自家脂肪由来幹細胞による放射線潰瘍の治療と予防および再照射への試み
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26670774
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
吉本 浩 長崎大学, 病院(医学系), 助教 (90513309)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋田 定伯 長崎大学, 病院(医学系), 助教 (90315250)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 脂肪由来幹細胞 / 放射線潰瘍 / 放射線再照射 |
Outline of Annual Research Achievements |
SDラットの脂肪組織より間葉系幹細胞を分離し、培養増殖を行った。増殖した細胞の一部を脂肪細胞へ分化誘導し、特殊染色にて、脂肪細胞への分化を確認した。同様にEGFPラットからの脂肪由来幹細胞の抽出および増殖も行った。 次に、放射線障害動物モデル作成を試みた。SDラットの背部に30Gyから50Gy放射線を照射したが、当初、早期に死亡したり、潰瘍の形成が照射線量が同じでもばらつきがあったので、麻酔方法の変更、照射時の皮膚の固定方法の工夫などを行い、今年度の後半には、安定した放射線障害動物モデルが作成できるようになってきた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
脂肪由来幹細胞の抽出、増殖および分化能の確認は出来ている。 放射線障害動物のモデル(ラット)は当初ばらつきがあったが、今年度後半には概ね安定したモデルを作成できるようになってきた。
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Strategy for Future Research Activity |
放射線障害ラットを作成し、すでに抽出および増殖している脂肪由来幹細胞を投与して効果を検証する。その中の数匹のラットは再度放射線照射を行い、幹細胞投与により放射線の再照射が可能か評価を行う。平行して、EGFPラットより抽出、増殖した脂肪由来幹細胞を同様に放射線障害ラットに投与して、脂肪由来幹細胞の動態を検証する。
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Causes of Carryover |
当初、放射線障害動物のモデル作成が困難であったために、予定の動物数が計画より少なかったことにより、次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度予定だった動物を次年度に購入し実験し、解析する予定である。
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Research Products
(2 results)