2015 Fiscal Year Annual Research Report
新規分泌型キナーゼFam20Cによるリン酸化と骨細胞機能について
Project/Area Number |
26670801
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
豊澤 悟 大阪大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (30243249)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐伯 万騎男 新潟大学, 医歯学系, 教授 (30273692)
佐藤 淳 大阪大学, 歯学研究科(研究院), 講師 (70335660)
宇佐美 悠 大阪大学, 歯学部附属病院, 助教 (80444579) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | Fam20C / 骨基質 / リン酸化 / 骨細胞 / 骨芽細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
骨形成過程において、骨基質蛋白質はリン酸化酵素によりリン酸化されてマイナスに荷電することにより、カルシウムイオンを引き寄せるようになる。コラーゲンと共に産生された骨基質蛋白質は、コラーゲンにカルシウムを引き寄せて、骨の石灰化に関与するという仮説が提唱されているが、その詳細なメカニズムは明らかではない。最近、細胞が分泌する蛋白質をリン酸化するゴルジキナーゼ(Fam20C)が発見され、骨芽細胞や骨細胞が分泌し、S-x-E/pSモチーフを有する骨基質蛋白質のリン酸化はゴルジキナーゼであるFam20Cが担うことがin vitroの実験で報告された。 我々は、骨組織におけるFam20C発現を検討し、骨芽細胞や骨細胞にその発現が認められた事から、骨芽細胞がFam20Cを高発現するトランスジェニックマウスの作製を計画した。骨芽細胞に特異的にFam20Cを高発現させるために、マウスのtypeIコラーゲンのプロモーター(2.3kbp)の下流にFam20Cをつないだ遺伝子改変マウス用コンストラクトを作製した。受精マウスの雄性前核にマイクロインジェクションして、Fam20CトランスジェニックマウスのF0マウスを1匹得ることができた。F0を交配させて5系統のF1マウスを作製し、いずれのFam20Cトランスジェニックマウスも骨芽細胞がFam20Cを高発現していることを蛋白レベルで確認できた。今後、Fam20Cの発現レベルの定量化とその表現型を検討していく計画である。
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Research Products
(1 results)