2016 Fiscal Year Annual Research Report
Investigation for the receptor of dental pulp cell-derived tumor necrosis factor-alpha inducing factor (DPTIF)
Project/Area Number |
26670824
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
西村 英紀 九州大学, 歯学研究院, 教授 (80208222)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
讃井 彰一 九州大学, 大学病院, 講師 (70507780)
福田 隆男 九州大学, 歯学研究院, 助教 (80507781)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 歯髄細胞 / マクロファージ / TNF-α / 歯髄炎症 / 急性歯髄炎 |
Outline of Annual Research Achievements |
初代培養歯髄細胞、不死化歯髄細胞中から分泌されマクロファージからの腫瘍壊死因子α(TNF-α)産生を誘導する分子の解析を試みてきたが、本活性を有する歯髄細胞と活性のない歯肉由来線維芽細胞における発現遺伝子比較(マイクロアレイ法)から抽出した遺伝子群のノックダウンもしくは翻訳タンパクの組み換えタンパクを用いたバイオアッセイによる検証で目的とする分子の確認にはいたらなかった。しかしながら、上清のトリプシン処理で活性が消失することから目的とする分子が、少なくとも一部タンパク画分を含むことを明らかにしている。 そこで、プロテオミクスの手法を用い、不死化歯髄細胞培養上清に含まれるタンパク質の質量分析解析結果を再度検討した。その結果、細胞外微粒子に含まれるタンパクが多数含まれることを確認した。そこで、細胞外微粒子精製キットを用いた微粒子を精製し、本標品を用いた解析から、目的とする活性は細胞外微粒子に含まれる可能性が極めて高いことを明らかにした。今後、本微粒子内の活性物質がタンパク、脂質、マイクロRNAあるいはmRNAのいずれに該当するかについてさらに詳細に検討する必要がある。しかしながら、求める分子が細胞外微粒子内に存在する分子であるとすると、細胞外粒子としてそのまま細胞内に取り込まれるため、細胞表層に受容体は存在しないこととなる。以上から、細胞外微粒子が活性本態であると明らかにした時点で本課題の目的は達成したこととなる。
|
Research Products
(3 results)