2016 Fiscal Year Annual Research Report
Evaluation of osseointegration and screw loosening by modal analysis
Project/Area Number |
26670830
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小川 徹 東北大学, 歯学研究科, 准教授 (50372321)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神田 佳明 東北大学, 歯学研究科, 大学院非常勤講師 (00709123)
佐々木 啓一 東北大学, 歯学研究科, 教授 (30178644)
池田 清宏 東北大学, 工学研究科, 教授 (50168126)
山川 優樹 東北大学, 工学研究科, 准教授 (80324010)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 歯学 / オッセオインテグレーション / 共振周波数解析 / インプラント |
Outline of Annual Research Achievements |
歯科インプラント治療において,良好な初期固定,それに続く確実なオッセオインテグレーションの獲得が重要であり,適切にその状態を把握することは,荷重時期の決定やインプラントの長期安定性の獲得につながる.また,インプラント臨床上の偶発症として,スクリューの緩み,スクリューの破折などが挙げられ,インプラント補綴終了後のメンテナンス時にスクリューのわずかな緩みを検出できれば,予期しない上部構造の脱落や破折を事前に防ぐことができ非常に有用である.しかし,現在まで臨床的にオッセオインテグレーションの程度や進行度の詳細を評価しうる客観的手法は見出されておらず,またアバットメントの連結状態(スクリューの緩み)を正確に検出する機器の開発には至っていない. そこで本研究では,それらを評価しうる機器の開発を最終目的とし,共振周波数分析を用いて,共振周波数とインプラント・オッセオインテグレーションおよびスクリューの緩みとの関連について,模型実験および動物実験により基礎的な検討を行った. 模型実験として,骨質やインプラント埋入時の初期固定の違いを想定した下顎骨モデルおよびスクリューの緩みの異なる13条件での共振周波数(RF),インプラント安定指数(ISQ)およびぺリオテスト(PT)を測定した.動物実験(ウサギ脛骨)では,RF,ISQを埋入時から8週まで経時的に測定,またスクリューの緩みの異なる条件でのRFを測定した。さらにマイクロCT画像解析と組織・組織形態学的評価を行い,RF,ISQとの関連について検討した. 本研究の共振周波数分析は,模型実験においてインプラント周囲骨の硬さの違いや一次固定の程度を評価できることが確認された.この解析法は,動物実験においてはオッセオインテグレーションの程度や進行度を評価するには至っていないが,上部構造装着後のスクリューの緩みの検出は可能であることが示唆された.
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Research Products
(1 results)