2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of vascular network construction method in vivo for enhancing tissue regeneration
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26670863
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
日比 英晴 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (90345885)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 朗仁 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学系), 教授 (50244083)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 移植・再生医療 / 再生医学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の全体構想は幹細胞培養上清の調製法と適用法を工夫することにより,区域欠損のような組織欠損部に血管網構築を誘導し,骨再建など大規模組織再生を可能にすることを目指すものであり,その目的は血管系を誘導するのに最適な幹細胞培養上清を得るための培養条件と,生体内で実際に血管系を誘導するのに最適な上清の投与方法を求めることであった. 本年度の研究は培養条件の再検討と適応となる組織欠損モデルでの評価を中心に推進した.培養環境を酸素濃度21%の標準に対して1%などの低い酸素濃度,伸展刺激付加条件として設定し,それぞれの環境下で骨髄間葉系幹細胞,歯髄幹細胞を培養した.培養細胞に発現する血管新生に関連する遺伝子,培養上清中のそれらのタンパク質,管腔形成能,細胞遊走能はいずれも標準よりも特に低酸素条件で有意に高かった.また培養上清を生体内の組織欠損部に適用することにより,複数の骨欠損モデルのみならず末梢神経の区域欠損モデルにおいても組織再生が促されることがわかった.その効果は骨においては標準よりも低酸素条件で有意に高かった.その過程は培養上清に含まれる血管形成に関係する因子が組織欠損部で作用し,血管網が構築されるところから始まることを示した. 低酸素濃度の培養環境下に置かれた細胞は酸素供給を欲し環境改善のために血管形成を促す因子を放出する.その因子を利用して組織を形成する細胞のライフラインである血管網を整備することは効率的な組織再生のための有効な方策であると考える.
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[Journal Article] Secreted ectodomain of SIGLEC-9 and MCP-1 synergistically improve acute liver failure in rats by altering macrophage polarity2017
Author(s)
Ito T, Ishigami M, Matsushita Y, Hirata M, Matsubara K, Ishikawa T, Hibi H, Ueda M, Hirooka Y, Goto H, Yamamoto A
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Journal Title
Scientific Reports
Volume: 7
Pages: 44043
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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