2014 Fiscal Year Research-status Report
機能性microRNAデリバリーシステムによる非培養脂肪組織幹細胞からの骨再生
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26670871
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
田島 暢崇 長崎大学, 病院(歯学系), 助教 (00447492)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
朝比奈 泉 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 教授 (30221039)
住田 吉慶 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 准教授 (50456654)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 骨再生 / 脂肪由来細胞 / BMP / miRNA |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、まずmiRNAの選定に先がけて、移植モデルの作出から実験を開始した。本研究では、局所での炎症反応の抑制や骨芽細胞分化の促進に関わる機能性miRNAを補充することで、非培養脂肪細胞(ADC)と低用量BMPによる効果的、かつ安全な骨再生を実現することを目的としている。そのため、有用な移植モデルの条件について、低用量BMP2と非培養ADCによる移植条件において、骨誘導が可能となるBMP2の臨界濃度の検討を行った。その結果、マウス頭蓋骨上において、移植後2週の段階にて通常用量の半量程度の用量を用いた時に僅かに骨形成を認めることができ、それ以下の濃度では骨形成は認められなかった。そのため、miRNAの補充療法には、この移植モデルを用いて評価を行うこととし、現在、脂肪由来MSCの骨分化誘導中におけるmiRNAの発現プロファイルの解析を進めているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
次年度は当初の計画通りに移植実験を行うことができると思われるが、miRNAの選定とその補充効果の検討に時間がかかると思われるため。
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Strategy for Future Research Activity |
miRNAの選定を行っていくが、候補として抽出した因子を順次移植実験に応用していくことで、その補充効果の有無を観察していく。
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Causes of Carryover |
移植実験の施行と解析に時間がかかり、miRNAの発現解析の開始が遅れたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
miRNAの発現解析とin vitroにおける機能解析について主に使用する予定である。
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